血を流し、汗を流し、涙を流す、村木正人ことムラマサは、過激派の兄を探してある町にやって来た。川で洗濯物をしていたムラマサ、全裸であることに気付かずに、東華学園の美人先生小千谷陽子に話しかけ、小千谷先生を驚かす。その夜、あるスナックに入るとホステスの北川サキエが泣いている。ムラマサは人生訓辞を一席ブッて、意気投合。ソファの上で抱き合う。その夜、知り合ったばかりのクリーニング屋をやっている東華学園高の生徒の家へ居候することにする。翌日東華学園高の入学式へまぎれ込んだところ、小千谷先生と再会しムラマサは大喜び。東華学園高では、女が大威張りしており、特に、全校一の秀才で、美人の東風みどりは、運動クラブの予算を大幅に削減してしまう。ムラマサは男子生徒のたっての要請でみどりに男意気を見せるべく一計を案じる。それは、キッスくじを売って、その売り上げ金を運動部の部...
鶴田浩二が、全身に無数の刀傷を持ち性格も凶暴の凶悪殺人犯に扮し、悪に対する男の悪の魅力を謳いあげる反体制暴力映画。明治36年、北海常と呼ばれる凶悪犯が三池監獄に移送されてきた。三池監獄とは、懲役12年から無期懲役の重罪犯を収容し石炭採掘の労働を強制、牛馬の如く酷使して、遂には社会から抹殺することをもくろんだ監獄だった。作業量の増大、絶え間ない懲罰に反発した囚人たちは集団脱走を試みるが…。