劇団PU-PU-JUICEの山本浩貴が企画脚本監督を担当する本作は、約25分のYouTubeドラマと、東京吉祥寺シアターで10月3日から上演の舞台からなるエンタテインメントプロジェクト。劇中では 、4人のモデルたちが演技の勉強を始め、芝居の楽しさを理解していく。
本作はスラムダンス映画祭、ポルト国際映画祭、富川(プチョン)国際ファンタスティック映画祭などで上映された短編「往訪」に、新たなキャストと展開を加えて長編映画化したもの。ハルカ、ナナ、タカノリが連絡が取れなくなったバンドメンバーソウタの家を訪ねると、窓ガラス一面に新聞紙が貼られており、ソウタの様子もどこかおかしい。不思議な力に導かれたナナは、部屋の奥に貼られている不気味なお札を外して別の世界の扉を開いてしまう。そこから数カ月後のある日、目を覚ました音楽プロデューサーコウスケが見覚えのないバーで自身が縛られていることに気付く。近くには見知らぬ男が横たわっているのだった。そして別の世界が開かれた世の中でハルカとコウスケは出会い、再びあの家を訪れることになる。
人生につまずき、気力を失い引きこもり生活をしていたおとこ。ふと見た昔の写真から、自分にも幸せな時代があったことを思い出す。それは鬱々とした日々を繰り返していたおとこの日常にも変化をもたらしていく。