人生につまずき、気力を失い引きこもり生活をしていたおとこ。ふと見た昔の写真から、自分にも幸せな時代があったことを思い出す。それは鬱々とした日々を繰り返していたおとこの日常にも変化をもたらしていく。
第33回フジテレビヤングシナリオ大賞で佳作を受賞した伊吹一によるオリジナル脚本をもとにした本作。父の自死、母の蒸発により中学生にして独り暮らしをしている奈良木保は、祝日の学校の屋上で死を決意する。そこで、自分のことを“天使”だと名乗る女性と出会う。木保は、馬場さんという名の天使と過ごすうち、徐々に明るさを取り戻していく。