本作は東北の被災地出身で、元写真家の理子奈を主人公に据えたヒューマンドラマ。子育てに追われる毎日を過ごす理子奈は、震災で家族が離散した過去を持っている。そのせいか自分の理想的な家族を作ることに執着しているが、夫の知久とは噛み合わない日々が続いていた。そんなとき、父親のように慕って師事していた写真家浩志から、緊迫した情勢のベラルーシに難民取材に行くと連絡が入る。父親を失うような気持ちでいる中、理子奈は知久が浮気をしていることを知ってしまうのだった。苦悩し、本当に自分がすべきことは何かと自問しながら、彼女は東北の被災地へ車を走らせていく。
「カメラ、はじめてもいいですか?」は自分のことが好きになれない女子高生池田ミトが、お隣のお姉さんに誘われてカメラを始め、それをきっかけに少しずつ変わっていく物語。
本作は、夏の甲子園に出場している母校の応援に来た高校生4人が、アルプススタンドで繰り広げる会話を描く物語。2017年に兵庫県立東播磨高等学校が第63回全国高等学校演劇大会で上演し、最優秀賞に輝いた舞台を原作としている。