しがないシナリオライター九十九朔美とその妻ひよりの家にある日、一匹の野良猫が迷い込む。子どものいない夫婦は猫を“シロ”と名付け飼うことに。以来、我が子のように溺愛する夫婦だったが、ある日突然シロがいなくなってしまい…
空前の沖縄ブームだという。
青い空、エメラルドグリーンの海、情に溢れる人々…。いわゆる癒しの場所として、都会人たちを惹きつけてやまないのは当然だろう。
そんな沖縄でオールロケをした、超豪華な作品が、この『デッドライン~島唄よ響け、男たちの魂に~』だ。
何といっても、キャストスタッフ全員が、10日間も沖縄に入り込んで、じっくりと腰を落ち着けて撮影をしたという、成人映画業界では考えられない快挙をやってのけた、快作である。
監督は新里猛作。ウチナンチュー(沖縄人)2世である。新里監督本人は本土で生まれ育ったので、本当の沖縄は知らないと言う。だが両親から受け継いだ沖縄の血が、この映画に向かわせたと言っても過言じゃないだろう。何度かのロケハンを経て、全篇において、見事に沖縄の風景を切り取っている。まさに沖縄の匂いを感じる映画に仕上がっている。
確かに沖縄は癒...
ルベール王国のアリエル王子と付き人のクリスはお忍びで休暇を過ごすため、アリエルの父の古い友人ヒデが総支配人を務める熊本のホテルを訪れる。到着早々、勝手に出歩こうとするアリエルだが、クリスに見つかりホテルの部屋に連れ戻される。
日々、王位継承者というプレッシャーと戦っているアリエルは、この休暇にかこつけて『自由』を体験したいのである。アリエルに王族らしい節度ある行動を求めるクリス。しかしアリエルの気持ちを分からないでもないクリスは一計を案じ、ヒデに監視人=公認のデート相手を探すように依頼する。
高校時代の恋人嘉子と浮気をした賢一。彼は翌朝部屋を出た彼女が車に轢かれて死んでしまうのを目撃する。遺骨を届けに嘉子の実家を訪れた彼は、そこで彼女に関するふしだらな噂を耳にする。
賢一は美紀と付き合っていたが彼女に飽き始め、セックスしても勃たなかった。美紀の家から帰る途中、賢一は高校時代の恋人嘉子と偶然再会した。嘉子をアパートへ誘い、ふたりは十二年ぶりに愛しあった。翌朝、嘉子は賢一に黙って部屋を出た。賢一はそれに気づき後を追うが、嘉子は近くの路上でトラックに轢かれ死んでしまった。警察から連絡を受けた賢一は嘉子が独身で家族もなく遺骨の引き取り手がないと聞かされ、それを盗み出した。そして賢一は嘉子が住んでいた新潟へ向かった。彼のアパートへ来て不審な様子を察した美紀もついてきた。嘉子のアパートを訪ねると、彼女が代わる代わる違う男を連込んでいたと聞かされた。翌日、賢一は嘉子の勤め先の元同僚英理子のいる小さな旅館を訪ねた。英理子は嘉子が不倫相手に捨てられ以来誰とでも寝るようになったと話した…。
Based on a manga by Kurashina Ryo, the Love Master series presents the adventures, erotic and otherwise, of the title hero, Kagurazaka Kikunosuke (Nakakura Kentaro). Raised in Tokyo’s Kagurazaka geisha district by the owner of a teahouse catering to geisha and their clients, Kikunosuke looks like a throwback to another era, with his hair in a topknot and wearing traditional Jap...
“幻の女”を求めて菊之介は、北海道を訪れた。そこで出会ったのは、名馬を育成する実日牧場のひとり娘真澄と祖父の岡村、そして秘かに真澄に思いを寄せる厩務員の山田だった。しかし、実日牧場は、小さな牧場を次々と買収する千極ファームから狙われていた。千極の息子直人は真澄と幼なじみで、彼女をレイプした過去があった。おぞましいその記憶から、真澄は性に対して潔癖だった。実日牧場で働きはじめた菊之介は、直人が経営するクラブで出会ったホステスあゆみと一夜を共にする。店を繁盛させるために何十人もの客と寝て、不感症になっていたあゆみを“きぬた”で絶頂に導く菊之介。悩める女の心と肉体を救うため、竿師菊之介の活躍が始まる。
老いた重雄と八重子は不倫関係にあった。温泉旅館でのスワッピンクを楽しみ、帰路に向かう道中、ふたりの乗っていた車は事故を起こし、重雄は他界してしまう。それがきっかけで、ふたりの家族は彼らの不倫を初めて知った。八重子の息子大助は躊躇いながらも重雄の葬儀へと出かけるが、重雄の娘千尋に非常識だと香典を突き返される。その後、大助が重雄達が車で撥ねてしまった山崎の入院先へ出向くと、そこには千尋もいた。山崎は千尋が持ってきた見舞いの果物を突き返した。その帰り道、千尋は大助に葬儀でのことを詫び、父達のビデオを見ないかと誘った。そこには、重雄と八重子が観光地で撮った映像、さらには情事を録画した映像が映っていた。そのうちに大助と千尋は心を通わせ…。
チーマーバブル全盛の頃、東京の街の中は、ナイキのスニーカーや、リーバイスのユーズド物、G-ショックの海外仕様物などが、ティーンたちを夢中にさせていた。今思うと、まさに何だったんだろうという、奇妙な一瞬だった。
そんな時代の空気の中、上野の町でつるんでいるゲイの悪ぶったグループの中の一人の少年が、最初は遊び気分で、いや、鴨ってやろうという気分で、付き合い始めた男に、いつの間にか真剣に恋をしてしまい、その男との恋を通して、人間として成長して、イイ男になっていく様子を、ストレートに感動的に描いた傑作が本作。まさに傑作なのだ。
監督の新里猛作は、この作品がデビュー作。ゆえに、ティーンたちの感情を、何のてらいもなく、真正面から取り上げた。それがこの作品を成功に導いた第一の原因だろう。ティーンたちの行動、不安定な気持ち、そしてSEX…。
かつて誰もが経験した、こ...