高校生の矢沢亮介はスポーツ万能でカッコよくクラスの人気者。そんな彼のクラスに藤グループの御曹子藤岡茂が転校してきた。彼はデザイナーでもあり、早速矢沢に目をつけモデルクラブの島朋子にスカウトさせた。藤岡が陰で繰っているとは知らず矢沢はモデルとして成功し、今度は大手企業のオーディションを受けた。見事合格してCMや映画出演のきっかけをつかむが、それが藤岡の力と知り辞退した。友達として付き合ってきた藤岡に裏切られた矢沢は彼に罵声を浴びせた。一方、藤岡も親の七光でしかない自分の弱さに気がついていた。彼は海外へ留学すべく矢沢に別れを告げ、クィーンメリー号に乗り込んだ。矢沢は一度はヤケになったが、モデルとして初めからやり直す決心をした。二人の間には新たな友情が芽ばえたのだった。
安浦(藤田まこと)は、晴子(岡本麗)が人には言えない悩みを抱えながら生きていることを感じていた。殉職した須藤刑事の一人息子健太を引取り、育てようとしていた晴子。ところがその健太は、学校に無断で連日遅刻し、問題を引き起こしていたのだ。「うざいんだよ、母親でもないくせに!」理由を聞いても反抗するだけの健太。晴子の苦悩は深まるばかりだった。
商事会社の間山社長が殺害される事件が発生した。犯行推定時刻には、会社から飛び出してくる不審な男が目撃されていた。その男とは、なんと、山手中央署の夏目(植草克秀)!
安浦は、その日非番で連絡が取れない状態の夏目を探し出し、事実を確かめようとする。しかしその前に、本庁捜査一課から派遣された筒井刑事(渡辺徹)が現れ、夏目を半ば強引に連行してしまう。
死んだ社長の妻由紀(小沢真珠)は、夏目の高校の後輩だった。これまで何度も...