『巨人の星』『あしたのジョー』『タイガーマスク』などの原作者梶原一騎の生涯を、同じく作家の弟真樹日佐夫の眼を通して語ったドラマ。真樹の原作『兄貴』と『すてごろ懺悔』を基に真樹自身が監修、脚本も手掛けた。監督は「富江replay」「おぎゃあ。」の光石冨士朗。本作は梶原一騎17回忌追悼記念作品として製作された。
昭和20年代、朝雄、真士、日佐志の高森3兄弟は、毎日のように喧嘩に明け暮れていた。そんな彼らも父龍夫が出版社の編集者だったこともあり、物書きの世界へ傾倒していく。昭和30年代、朝雄はその文才で頭角を現わし、ペンネーム梶原一騎として作品を発表し始める。真士も真樹日佐夫のペンネームで執筆活動に精を出していた。昭和40年代、弟真樹が極真会館大山倍達に師事して空手を学び始め、ルポライター業にも進出する一方で、兄梶原は少年マガジンで漫画の原作を...
全編撮影が行われたのは、「わたくしどもは。」と同じく新潟佐渡島。島の美しい風景の中で、家族と少年少女の出会いと別れがつづられる。
オリジナリティ溢れる和製ロックを奏でる“ニューロック”の台頭によって日本にロックが定着しはじめた1970年代前半の音楽シーンにスポットを当てたドキュメンタリー。海外からも高い評価を受けたフラワートラベリンバンドや、現在も熱心なファンを持つはっぴぃえんど、頭脳警察といったバンドの貴重なライブ映像を、内田裕也、ミッキーカーチス、近田春夫ら当時のシーンを支えた人物による証言を交えながら映し出していく。
聖子結婚、山口組×一和会抗争など当時の事件を追う人気突撃レポーターの姿を描く。
テレビの人気突撃レポーターの取材活動を追う中で実際に85年に起こった有名人のスキャンダルや社会的事件をはさみ入れ、ワイドショーに踊らされる大衆への皮肉も込めて描いた衝撃の問題作。ワイドショーの人気レポーター、キナメリは有名人のスキャンダルをハイエナのごとく嗅ぎ回る男。今日も事件を求めて街へ繰り出す。ロス疑惑の三浦和義にマイクを向け、神田正輝と
の結婚を控えた松田聖子の家に張り込み、ヤクザの抗争を取材する…。
横浜に住むBJは、毎晩場末のうらぶれたバーで歌っているブルースシンガー。だが歌だけでは食えない状態で、生活のために私立探偵紛いな副業でセコイ小銭を稼いでいる。そんなある日、失踪した少年明の行方調査を依頼されたBJ。所在を見つけたものの、彼は闇組織のボスでゲイの牛宅麻の男娼となっていた。次の日、BJは久々に再会したニューヨーク時代の親友で刑事の椋を目の前で突然殺され、その上BJを何故か快く思っていなかった椋の同僚刑事紅谷から殺人容疑をかけられて、取り調べと称したリンチを受ける。更に牛からも麻薬取引で運営している組織のメカニズムに触れたと見なされて命を狙われ、BJは窮地に陥るが……。
五人組は、ギャングの罪をかついで牢屋行き。一年後出所したが空気は冷たく、長吉は部下を道連れに自殺を決意し、断崖から自殺をこころみたが....
時は昭和17年。横浜本牧の運河際に建つ福寿楼は、ひときわ目立つ洋館の遊郭である。この館は、血の匂いに満ちていた――。二人の少女がこの遊郭に売られてきて間もなく、次々と怪奇な殺人事件が発生した。謎につつまれたこの花園に何が起ころうとしているのか。犯人は誰か?その動機は?妖しくも華麗な花園が今、恐怖の迷宮となった。
第32回江戸川乱歩賞を受賞した山崎洋子の同名小説を映画化。「花いちもんめ。」でコンビを組んだ伊藤俊也監督と松田寛夫の脚本により、スリルとサスペンスとエロスに満ちた本格ミステリーがショッキングな映像美とともに描き出されていく。キャストは、主演の島田陽子をはじめ、工藤夕貴、野村真美、黒木瞳、江波杏子といった豪華多彩な女優陣に加え、内田裕也、名高達郎、伊武雅刀ら個性派男優陣が顔を揃えている。