春日光広が「週刊ヤングジャンプ」(集英社)に連載していた人気の学園ストーリーコメディのOVA化。
嵐山高校の血祭武士は日本文化を敬愛し、西洋文明を拒む生粋というよりはアナクロの日本男児。ある日、逃走中の強盗がクラスに乱入。級友の女子敦子を人質に取るが、武士は構わず強盗 を征伐。敦子は正義を守るため、大和撫子として潔く犠牲になるようにと武士から言われてしまう。やがて教室に、双子の美少女転校生土岐あかりとかげりが登場。武士のライバルで西洋かぶれの南蛮渡来たち男子は色めきたつが、実はこの双子、現在は武士の手にある土岐一族の宝刀の奪回が目的だった。武士がマジメゆえ重症の女体アレルギーと知ったかげりは、ヌードを披露して武士の鼻血を噴き出させる。さらに宝刀を賭けた、明日の決闘を申し出てくるが……。
戦後の混乱期、小さな港町に君臨する暴力団、通称ハマトラこと浜中虎吉は戦後の新興勢力として港随一の勢力を誇っていた。そしてこの勢力に対抗するのが、昔ながらの仁義を守って鳴りをひそめている塩辰こと塩田辰五郎だった。ハマトラは参謀格の野々木大作と塩辰打倒を計画していた。そうしたある日、ハマトラの娘ミネは、部下の竹下太郎、次郎らに命じて貨物船の積荷を略奪しようとした。が、これは塩辰の代貸し安住健次の出現によって失敗に終った。健次はかつて特攻隊員として国のために若い生命を捨てることを惜しまなかったが、敗戦のショックはあまりに大きく、生きる目的を失い、虚無的な気持で復員した。健次は、すさんだ明け暮れを重ねるうち塩辰一家に身をおくようになったのだった。健次の登場は、男嫌いで通して来たミネの心に微妙な変化を与えた。そうしたある夜、拳銃を手土産にやくざ志願の青年波切剛...