本作は、インターネットの誹謗中傷や炎上などをきっかけに起こるキーボードによる殺人=指殺人に対応するため、警視庁に開設された指殺人対策室(通称「指対」)を舞台とするサスペンス。捜査一課の第一線から外された一匹狼万丞渉(ばんじょうわたる)が、クセの強いメンバーとともに顔の見えない犯罪者=アノニマスを捜査し見つけ出すさまを描く。
糸井のぞによる同名マンガをもとにした本作。主人公の幸田すももは生きることも死ぬこともできず、自殺の名所「志手の岬」から徒歩5分にあるオーベルジュギルダを訪れる。店主の白石夕雨子の言葉を受けたすももは、住み込みで働くことに。それぞれに事情を抱えた客が、オーベルジュギルダでの滞在を通して再生していくさまを目の当たりにし、すももの心境に変化が生まれていく。