1998年3月24日(21:03-23:09)、日本テレビ系列で放送された。よみうりテレビ開局40周年記念特別企画。松本清張七回忌特別企画。サブタイトル「異国での連続殺人事件!愛と陰謀-その真実は」。視聴率15.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。
1967年8月12日、軽井沢の別荘に滞在中のアメリカ人女性が、寝室にて扼殺死体で発見された。壁には色鮮やかな熱帯蝶の標本が掲げられていた。長野県警の長谷部警部は、被害者の兄が、妹の殺害にも関わらず「出張」から戻らないのを不審に思い、調べた結果、兄ジェームスウィルバーが、7月16日にマレーシアキャメロンハイランドにおける天然の「密室」で、忽然と姿を消していた事実を知る。軽井沢の事件との関連を思いめぐらす長谷部だったが、8月26日、キャメロンハイランドの山腹密林中で、今度は熱帯蝶採集ツアーに参加した日...
世界外交の檜舞台に登場した「日露講和会議」に焦点を置き、それをめぐる壮大な人間ドラマ。「76年前の小村寿太郎を全権とする日露講和議会を軸に、日本国内に、会議の開催地アメリカポーツマス市に、ロシア、ヨーロッパに、壮大な人間ドラマを展開しながら、外交の意義、情報の重要さ、個人と国家の関係などを現代的テーマとしてとらえ、新たな視点での近代日本史を描いた。【NHK広報資料より引用】」当時のギャクシー賞月間賞選考会では本作を酷評している。「●ところで、NHKの『ポーツマスの旗』のひどさ。あれはどういうんだろ(笑)。はるばるアメリカまでロケして……。制作費の無駄づかいだね。●日露大戦の講和会議で苦労した小村寿太郎の伝記(吉村昭作)を下敷きにしたものだが、随分、原作に出ていない人物もあるみたいだ。●例えば、原田芳雄扮する明石大佐の長髪。仮にも軍人が、あんな髪型...
徳川12代将軍家慶の治下、その機能が有名無実となった火盗改め役を刷新、騎馬奉行が組織された。江戸の街を騎馬で駆ける一群の武士たち。【以上、東映チャンネル放送資料より引用】。一部資料では全25回と記載されている。【各回サブタイトル】第1回「憎い男の初仕事」(1979/10/02放送)、第2回「大殺陣!怒りの刃」(1979/10/09放送)、第3回「大爆破!将軍暗殺計画」(1979/10/16放送)、第4回「狐狩り伝説 皆殺しの村」(1979/10/23放送)、第5回「大川に咲いた毒の花」(1979/10/30放送)、第6回「天保黄金の犬」(1979/11/06放送)、第8回「処女の背中に彫った秘密」、第10回「怪盗天誅小僧の秘密」、第11回「怪盗白羽矢組女体の罠」、第12回「大奥(秘)女の争い」、第13回「湖底の黄金を探せ!」、第15回「女盗賊の...
清家隆子は、戸田洋裁学院の中からスカウトされ、高級洋装店「パルファン」に、勤めることになった。その経営者は、パリ帰りの松平ユキ。そこで隆子は、パルファン式の特殊な採寸裁断等に感嘆の目をみはった。しかし、最も隆子を魅了したのは、ルイ王朝風の豪華な「お店」そのものだった。「このお店を自分のものにしたい!」という隆子の願いは、いつしか決意へと変わっていった。そんな折ユキが経営不振をよそに、パリへと旅だった。後を託され張り切った隆子は、新企画をうち出し、その成功によって、一躍ファッション界の新星として、脚光を浴びるようになった。そして隆子にも、自分自身のファッションショーを開ける日が来た。そのショーの前日隆子はユキ急拠帰国の報を受け取り、一抹の不安を感じた。不安は的中した。滞仏作品特別ショーと銘うったユキのショーは、漸新なデザインで、隆子を圧倒した。うちの...
山本君子は、母悦子のもとに明るく美しく成長したが、まだ父俊作を見たことがなかった。君子は、会社の男子社員の関心の的、小泉、松木、河島らは、彼女の心を射とめようと必死だった。しかし、君子には父親を慕う気持が強く、彼らに友だち以上のものを感じなかった。父の俊作は、福島の片田舎で温泉芸者と一緒になり今では子供もいるという。そして時々送金してよこす俊作を思い出して悦子は“いく年をわれに冷たき人ながら春来と聞けば恋しかりける”などと、詠んだりした。君子は、恋歌を作って自分を誤魔化している母が、じれったかった。叔母のとみは、死にもの狂いで連れ戻せばいいんだ、とも言った。君子は、一人雪国の父を尋ねた。俊作は、小さな美容院を経営する妻の雪子と二人の子供に囲まれて幸福そうだった。そこには明らかに家庭があり、君子は団らんから外された孤独な局外者にすぎなかった。雪山ではじ...
1930年代…植民地争いで世界中が激動の時代。
新聞記者だった溝江(ジュリー)は、活動家のメモにたまたま自分の名が記されていた事から要注意人物とされ、新聞社を追われた上に、常に尾行が付くという不自由な生活を強いられていた。
溝江は、新境地を求め上海に渡る決意をする。
上海に行く理由はもう1つあった…それは忽然と姿を消した元恋人中国人留学生だった「趙慧華」の消息を知ることだった。
上海に向かう船で知り合った曜子(真野響子)謎の日本人N(渡瀬恒彦抗日活動家の春蘭…中国の資産家(趙慧華の夫)…さまざまな人間関係の中で、溝江は関東軍と中国の争いの渦にまき込まれていく。
粉雪舞う冬の夜…北陸の旧家生田家の分家である市之助と妻の美奈子(岸本加世子)が何者かに惨殺された。犯人は夫婦の家を訪れ、本家の使者と偽って市之助を呼び出し、さらに美奈子も巧みに連れ出した。そして翌朝、2人の死体は村から町に通じる近道で無惨な姿となって発見された。犯人を目撃したのは、隣家の主婦お房(泉ピン子)と市之助夫婦の5歳になる娘雪代である。当初、犯人は雪代も連れてくるよう美奈子に指示したが、熱のあった雪代はお房に託されたため、道連れを免れた。お房は犯人の特徴として、生田家の家紋の入った提灯を持ち、頭巾を被った釣鐘マントの背の高い男と証言する。県警の松野刑事(大地康雄)らが捜査に乗り出すが、凶器や提灯などの物的証拠や証言に該当する男は見つからなかった。さらに本家と分家の繋がりの強い田舎では、地元民が協同で身を護るという姿勢が強く、それが捜査の...