「名古屋行き最終列車」は、愛知県、岐阜県を基盤にする私鉄「名古屋鉄道」を舞台に、名古屋へ向かう最終列車で繰り広げられる人間ドラマを描いたヒューマンコメディー。
東京郊外の一軒家。菊池家。この家の長男高校生の涼一(畑敬志)は、同級生に怪我をさせてしまったことをきっかけに、学校にも行かず、家でテレビゲームばかりやっている。父(志賀廣太郎)を始めとして家族は皆、忙しく、朝になると涼一に千円札を一枚だけ置いて出かけて行く。そんなある日、住む家も金もなくした、いとこの叔父さん、清(古舘寛治)が、しばらく療養するためにやって来た。日々、家にいるのは涼一だけだ。こうして清との奇妙な生活が始まり、彼の偏屈な性格に辟易する涼一だったが、徐々に不安定ながらもマイペースな清に惹かれてゆき、影響を受けてゆく。