NHK福岡放送局では16年にわたり、地域のさまざまな事象にスポットあてた地域ドラマを制作してきました。今回は初めて在日外国人をテーマに描きます。舞台は福岡市南区。日本でも有数のネパール人コミュニティがある町です。
そこをのぞいてみると私たちの町のすぐとなりにある、もうひとつの世界が見えてきます。実際に福岡に暮らすネパール人のみなさんも多数出演。色彩豊かな「福岡×ネパール」のコラボレーションにご期待ください。
タイトルの「マサラ」は、香辛料やハーブを混ぜ合わせたミックススパイスのこと。カレーのように混ざり合い、味わいを深めていく、そんな「多様性社会」の真っただ中にある2020年に、ピリッとスパイシーな人間ドラマをお届けします。
沢木達也(佐藤寛太)は駆け出しのカメラマン。父英雄(光石研)の病気をきっかけに地元福岡に戻ってきたが、追い返される。
いらだ...
昭和4年(1929)、日本初の女性専門に法律を教える学校ができます。そこへ集ったのは、当時の日本のどこにも収まれない、溢れ出す何かを抱えた女性たちでした。この物語の主人公猪爪寅子も、そんな収まれない女性。周囲から“魔女部”と陰口を叩かれた女性だけの学び舎で、彼女たちは自らの道を切り開くため法律を学んでいきます。
昭和13年(1938)、卒業生から日本初の女性弁護士が誕生します。寅子もその一人として日本中から注目され憧れの的になります。しかし弁護士として意気揚々と世に出た彼女たちを待ち受けていたのは、戦争へと突き進んでいく日本でした。法学という社会に羽ばたく翼を得たはずが、それを使える場は急速に消えてしまいます。
昭和20年(1945)、焼け野原に立つ寅子は全てを失っていました。明日生きるため頼れるのは、かつて学んだ法律だけ。彼女は裁判官になることを...
シングルマザーで保育士のミユキ(優香)は、震災ボランティアで訪れた東北で、スリランカ人のクマラ(オミラシャクティ)と出会う。一年後、運命的な再会を果たした2人は次第に惹かれあっていく。真っすぐでチャーミングなクマラは、ミユキの娘マヤ(伊東蒼)ともすぐに仲良くなり、やがて3人は家族のように一緒に暮らし始める。ミユキとクマラは結婚の約束を交わすが、それは束の間の幸せだった。婚姻届を提出し正式に夫婦となった直後、クマラは警察の職務質問を受け入管施設に収容、オーバーステイを理由に母国への強制送還を命じられる。口頭審理では偽装結婚ではないかと疑われ、絶望するクマラとミユキ。入管での面会はアクリル板ごしに30分のみ。理不尽な対応への怒りと、助けられない悔しさにミユキとマヤは打ちひしがれるが、わずかな望みを託して弁護士恵耕一郎(滝藤賢一)を訪ねる。クマラを助...
2019年。平成最後の年東京で働く築子(つきこ)(奈緒)は福岡の郊外で生まれ育った。高校を卒業して上京。平成の終わりとともに築子は30歳を迎える。が、高校時代にイメージしていた「30歳の自分」とはかけはなれた現状夢見ていたデザイナーとしての独り立ちへの壁は高く、長らくつきあっている彼氏とも結婚という流れは見えず、なんとか、背伸びしてぶら下がっていた東京ライフにも、だんだんと「疲れ」を感じるようになってきていた。
SNSに溢れる地元福岡の友人達のリア充な書き込みも、良くも悪くも築子を刺激してくる。そんなある日、福岡で花屋を営む父直三(なおぞう)(陣内孝則)が倒れたとの一報が母総子(ふさこ)(宮崎美子)の連絡を受け、あわてて地元に帰ってくる築子だったがそのまま結局、しばらく福岡に滞在することになる。
久々の地元。そこで待って...