高見沢与四郎(三田村邦彦)は、有能だが近頃体力の衰えを感じているスタントマン。若い女性スタントの伊藤恵子(伊藤裕子)とともに、社長不二沼千次(荻島眞一)の事務所に所属している。その高見沢(三田村邦彦)が、人気推理作家月宮麗樹(石井正則)のパーティで、参加者の度肝を抜くスタントを演じて喝采を浴びる。しかし、その際、腰を痛め、以前から定期検診に利用している総合病院で外科医陣野正樹(緒形幹太)の治療を受けた。
その病院では、2代目病院長須山修司(真実一路)の幽霊騒動が持ちあがっていた。高見沢の妻純子(宮崎美子)は弁当屋を経営しているが、彼女も配達の際、幽霊を見たと高見沢に話す。須山は半年前、車に乗ったまま崖から転落して自殺した。自殺の原因は病院経営を苦にしたノイローゼ。彼の死後、3代目院長に初代院長の息子富山行夫(冨家規政)が就任した。院長の座...
松江を舞台に展開する男女の純愛と彼等を取り巻く人間模様。
佐々木(小林稔侍)夫婦(妻藤田弓子)が営む松江市内の鰻料理店に、ある夜、常連客だった立花(大出俊)の妻、洋子(左時枝)と娘の弘美(松永麗子)が訪れた。佐々木は単身赴任の立花と兄弟のように付き合っていたが、三年前に立花は東京支社へ戻っていた。洋子らは、立花が先日急死したので挨拶に来たのだという。佐々木は、以前から立花が松江のある女性と親密な関係にあったことをうち明けられていた。
近代化が進む明治の日本を舞台に、元士族の娘の愛と誇りを描く大河絵巻。主人公九堂潔子は、祖母から「女は泣いてはならぬ」との教えを受けながら、慎ましくも誇り高く生きる女性。その潔子が愛する幼なじみの有馬蒼太。そして人を愛したことのない豪商の渋澤弥彦。二人の男に挟まれ、潔子の愛と誇りの物語が展開していく。
江戸時代からスリの一家として名高い「花吹雪家」の三姉妹に手紙が届く。手を貸してほしいという手紙の主「市」の頼みで下呂温泉まで出向いた三姉妹は、今はスリから足を洗って旅館の主という市に、評論家の唐沢、古美術商の角田に北斎の名画をだまし取られたと聞く。三人は北斎奪還に挑戦する。
先祖代々のスリ一家に育った三姉妹、美恵佳恵沙恵は父譲りの妙技でスリを働いていた。そんな三人が、温泉とスリの旅にみちのくへ向かう。三人を見張る老刑事堀田もその後を追った。旅先で沙恵は松岡というエリート風の青年に出会い一目惚れ。その彼が会社の重要書類を盗まれて困っていると知り、沙恵たち三人は、川田たち三人のスリグループから、書類を取り返そうとする…。
九州へ旅行することになった花吹雪家の三姉妹。空港で次女の佳恵は、自分と「乳きょうだい」だという医大生の圭介と知り合う。長崎で合流した長女美恵、三女沙恵に圭介は、母が癌なので国家試験に合格しないといけないと話す。その夜、四人はホテルのバーで圭介の同級生、明に会う。バーでは明の父が謎の男に、明の合格のため国家試験の問題を盗むよう依頼、それを聞いた三姉妹は、圭介のために試験問題を盗むことに。