今村花子さん(22才)は京都府山崎町に住む重度の自閉症の女性である。週に一度、絵画教室に通い大胆なタッチの油絵を描いているが、もう一方で「食べ物アート」と母親の知左さんが命名した「作品」製作を毎日、夕食後に続けている。その日のおかずを畳やお盆の上に並べただけなのだが、その作品は母知左さんによって記録され、何千枚もの写真として残されることになった。現在各地の展覧会でその写真群が展示され、プロの芸術家たちの注目を集め始めている。4人家族の今村家で日々くり返される、花子さんを中心とした日常を追うことで、“開かれた”家族像が見えてくる。そして誰が呼んだのか、「こだわりのアート」が今日も畳の上に続いていく。
クレーム対応のスペシャリスト天王寺珠美(泉ピン子)&課長補佐山岡柊平(村田雄浩)のコンビが、デパートを舞台に大活躍するコメディサスペンスの第2弾。ある日、珠美が勤める丸越デパートの得意先で、イタリア料理店フランチャイズのアモーレディマドレ社社長柏木(升毅)による、デパート女性社員島崎貴子(小西美帆)へのセクハラ疑惑が持ち上がった。事態は告訴するしないまでに発展し、大騒ぎになる丸越デパート。そんな中、アモーレ社の社長秘書井原冴子(大竹一重)が自宅で殺害される。現場に貴子の髪留めが落ちていたことから、警察は貴子を連行。珠美と山岡は、事件の真相を知るため捜査に乗り出すのだが…。