就職活動で連戦連敗中の大学4年生笠松(かさまつ)ほたるには、ある“天敵”がいる。
小中高も一緒、そして、今も家の近くに住んでいる同級生の鍵谷美晴(かぎやみはる)、そのひとだ。
クラスのもめ事にも正論で返し、さまざまなアクシデントも創意工夫で乗り越える。いつも自分の前でまぶしいスポットライトを浴び続ける存在。そんな幼なじみのキャラで自分を装い、入社試験に臨んだとしたら
「わたしにとってこんな自分だったらいいのには、鍵谷美晴だった」
美晴の個性を自分のものとして偽り、提出したエントリーシートは、なんと通過。どう受け止めたら良いのかわからぬまま、次の面接、次の面接と、笑顔で嘘をつき続けていく。
時は流れ、3年後。無事に内定を得たほたるは、有名大手企業でバリバリと仕事をこなしている。そんなとき、エントリーシートを拝借した相手である美晴本人に街...
養父との養子縁組を解消しようと、母の葬式以来久しぶりに実家に帰省した直人。そこで彼を出迎えたのは死んだはずの母の声だった。
会話の途切れがちな父子の間をとりもつようにスマートフォンからしゃべりつづけるAIの声は、まるで母が生きていた頃を髣髴(ほうふつ)とさせ、直人を混乱させる。そしてAIの母に甘え、元気を取り戻していく父にいらだちを募らせていく。やがて大げんかに発展、AIを消去することになった時、直人は父の真実の姿を知ることになるが…。
“介護AI”が普及する近未来を舞台に、人工知能によって導かれた家族の再生を描くホームドラマです。
2014年冬季 NHK 日剧SP
21世紀を迎える直前の2000年。大分県豊後高田市の寂れた商店街に青山誠(山本耕史)が帰ってきた。
母の死をきっかけにイベント会社を辞め、故郷の商工会議所に再就職した誠は、商店街ににぎわいを取り戻そうと「昭和の町」計画を思いつく。駄菓子屋を営む父耕造(奥田瑛二)を尻目に、初恋の相手で精肉店の娘美奈(鈴木杏)や商店街の仲間たちを巻き込み、昭和の思い出の品を集めて観光客を呼びこもうと活動を始める。
そんな矢先、豊後高田市長(古手川祐子)からの思わぬひと言が波紋を広げる…。