広域宇宙警察海賊課をクビになった地球人ラテルと猫型異星人アプロの迷コンビ。チーフに紹介された再就職先、映画会社「レアキック3Dビュウ」に向かうが、その途中で立体映像と実物が融合した派手な攻撃を受ける。なんとそこでは、人間の脳を狂わせるとして使用禁止になったシステムが使われていたのだった。神林長平作のSF小説『敵は海賊』シリーズの第2作『敵は海賊猫たちの饗宴』をアニメ化。1989年にCSチャンネルで放送後、1990年にビデオで第1作『猫じゃらし作戦』、第2作『猫かぶり前哨戦』、第3作『猫いらず大騒動』を発表。それぞれ前後編、計6巻がリリースされた。総監督は『魔物ハンター妖子』の山田勝久。キャラクターデザインと総作画監督は『攻殻機動隊 STAND ALONECOMPLEX』シリーズの後藤隆幸が担当。ラテル&アプロの軽快でテンポのいいギャグトークと、畳...
古より妖魔と戦い続ける魔狩人魔物ハンターの第108代目となってしまった女子高生、真野妖子の恋と戦いを描く物語。80年代以降の美少女作品の一ジャンルとして定着していた「剣を持って戦うヒロイン」の流れを汲みつつも、ビキニアーマーに象徴される洋風ファンタジー路線に偏重していた既存の作品とは一線を画す、チャイナドレス姿の妖子のコスチュームデザインが注目を集めた。また変身時の前口上と、キューティーハニーを髣髴とさせる変身途中のヌードシーンがシリーズの定番となっている。
当時としてはまだ比較的珍しかった、アニメゲーム等の多ジャンル展開を企画当初より想定したメディアミックス展開黎明期の作品である。また各メディアごとにおける世界観や設定等には共通点がほとんど見られず、妖子以外のレギュラーキャラや妖子の性格まで異なるのも大きな特徴となっている。