京南大学陸上競技部の若大将こと雄一(加山雄三)は、琵琶湖大学駅伝にむけて練習に励む毎日だった。そんな折、ガソリンスタンドで働く澄子(星由里子)と知り合い、二人はお互いに好意を抱くのだった。ある日、雄一は自動車部の江口(江原達怡)に自動車の全日本学生ラリーにレーサーとして一緒に出場して欲しい頼まれる。青大将(田中邦衛)が車の事故で怪我をして出られず困っているというのだ。レース出場のため京都に行った雄一らは自動車部に車を提供している青大将の父親に連れられて祇園に招待される。そこでカーマニアでもある京奴(浜木綿子)という芸者と知りあう。田能久の人々の勘違いもあり、京奴との仲を誤解した澄子は雄一と仲たがいをしてしまうのだった。
シリーズ第11弾であるが、加山のスケジュールの関係上、本作は(『歌う若大将』を除いて)『エレキの若大将』以来久々のオール日本ロケとな...
全日本大学サッカー選手権決勝戦「京南大学VS西北大学」は、後半ロスタイムに“青大将”こと石山新次郎のミスにより決勝点を西北大学に奪われた京南大学は準優勝に終わった。試合終了後、試合について口論する石山と他のメンバーを尻目に、“若大将”こと田沼雄一は帰宅し趣味の曲作りに励む。自宅の田能久で新曲「まだ見ぬ恋人」をりきに披露している時、江口から「青大将が西北大学の祝勝会に乱入して喧嘩をしている」と連絡があり、早速仲裁に駆けつける。その際、子供を連れていた“ヤンママ”澄子と知り合う。
そして、香港に遠征する全日本選抜メンバーが発表され京南大学からは、雄一が選出された。
一方、田能久は業績好調のため日比谷に支店をオープンすることとなり、雄一は名前だけの“支店長”になった。お得意に配る記念品を選ぶため、宝石店を訪れた雄一は、澄子と再会する。子供が近所の子供で澄子...
グローバル観光会社の営業マン、犬丸淳吉は、その職業柄、同じ会社の悦子、プレイガールの由美はもちろんのこと、世界各国に恋人がいるという極めつきのプレイボーイ。この犬丸に接近をはかる美しい女性がいた。彼女は、淳吉のライバル会社の外国旅行社へ勤務する長田紀子で、かつて、紀子が企画した海外視察団の契約を淳吉に横取りされたために、秘かに復讐戦に出たのだった。そして、紀子は淳吉の“ニューファッション発見海外旅行”の新企画をすばやく奪い、一行の団長に予定されている、日本のカルダンと呼ばれているカンカン本山の引き抜き作戦を開始した。ところが、紀子は、奇抜な服装をしていた淳吉を本山と間違えてしまい、淳吉に誘われるままに何度かデイトをした。一方、淳吉は必死に本山になりすまし、ついに箱根へとドライプに誘った。やっと、ニセ本山と気がついた紀子は、箱根の温泉旅館に着くや否や、...
敦はある大学の水泳部で活躍したことがあったが、今は肋膜を患い、鶴沼海岸近くの自宅で静養していた。身体もすっかり回復し、無為の毎日を送っている敦は、夏の夜明けの海岸で若い女と知り会った。敦は彼女の顔に、不安と動揺がかげのようにつきまとっているのを見て、惹かれるものをかんじた。それから問もなく、水泳部の仲間だった橋本たちが敦の家に遊びに来た。橋本は、その女がかつて同じ大学の水泳部におり短距離界のホープだった水沢亜紀子だと言う。敦は亜紀子と交際するようになった。だが、彼女が何者なのか皆目分らなかった。二人は砂浜で戯れ、海で泳いだが敦はひたむきに彼女を愛するようになっていた。一方、彼女の方はそんな敦に夏だけの交際だと言う。敦は亜紀子が、本当に心をひらいて語ることがないのに気づいていた。だから、初めての情事の夜も敦はみじめさに打ちのめされる思いを味わねばならな...