光をテーマにした短歌コンテストで1200首の中から選ばれた4首の短歌を原作に、この世界を生きるための支えとなる光のありかを、現代に生きる4人の主人公の姿とともに描きだす。都内近郊に住む詩織、雪子、今日子、幸子は、それぞれ誰かを思う気持ちを抱えながら、それを伝えられずに日々の生活を続けている。旅に出てしまう同僚、他界した父親、閉店が近いアルバイト先の仲間、長い年月行方知れずの夫のことを思いながら、彼女たちは次の一歩を踏みだしていく。そんな彼女たちをときに静かに、やさしくつつむ光がある。『ひとつの歌』につづく、杉田協士監督による長編第2作。
Based on four tanka poems, selected from 1,200 submissions to a contest with the theme of light, this film i...
写真家志望の女遠藤日和は、雨宿りに忍び込んだ店で、ピエロのような化粧をした男雨森と出会う。思わず撮った雨森の写真がSNSでバズったことから、日和は不純な動機で雨宮に近づく。「世界は笑顔で溢れるべき」と、街で風船を配る雨森に、日和はいつの間にか恋心を抱くが、事態は思わぬ方向へ転がっていく。人を好きになるってことを真摯に描くブラックコメディドラマ。
俳優や映画監督を養成する専門学校「ENBUゼミナール」の映画俳優実践塾で制作された作品で、「東南角部屋二階の女」の池田千尋監督が、4人の若手監督と実践塾に参加したキャストたちとともに作り上げたオムニバスストーリー。シェアハウスの住人たちと大家の男が織りなす物語を、全5章で描いた。海沿いの田舎町に建つ日本家屋のシェアハウスには、天才詩人とその担当編集者、妻から逃げてきた夫、宗教団体の教祖とその信者など、それぞれに事情を抱えた住人たちと、彼らが「大家さん」と呼び慕う男が暮らしている。しかし、大家の妹裕子が突然帰ってきたことをきっかけに、シェアハウスの日常は崩れ始める。家族同然の住人たちとの暮らしや、家を守りたいと願う大家だったが……。
Kitagawa and Shizu are lovers and roommates. Suffering from a panic disorder, Kitawgawa estranges himself from the world and entraps himself in the claustrophobic confines of the apartment. He leaves only to attend his new seminar. Initially heartened by his interest in this new venture, Shizu senses something fishy when he shows up with a strange amulet and begins to fill thei...