浜松市の駅前に「互笑亭」という老舗を誇る駅弁屋がある。未亡人の景子が主で、弟の次郎と二人で店をやっている。ところが次郎は商売を姉に任せっきり。近所の九坊や、ハーモニカ娘の千代、女工トモコなどを集めて、コーラスのリーダー格。と思えば競輪に夢中になったりバー「クララ」の女給あけみに入れあげたりしている。景子の亭主が死んで三回忌の法事の日。故人とは幼友達で、「互笑亭」の相談役として彼女を張っている、織物会社の社長柳田金太郎と、ストリップ劇場を経営、タクシー会社など手広く事業をやっている堀本孫作が、景子より相談をうけた。大阪の大資本家倉持大作という男が、景子の店の拡張に金を出資しても良いと言ってきているので会ってほしいと言うのである。さて、大資本家大作の接待の日がやっで来た。二人がひいきにしている土地の芸者染太郎に、孫作の小屋からはストリッパーのペリー春など...
頃は天保、所は江戸。折からドッと起る喧嘩のドヨメキの中で、悪浪人数名を向うに廻して群衆の人気を集めている若衆は、小笠原家の一人娘、男嫌いのじゃじゃ馬姫桔梗だった。小笠原家では恐妻家の父君、お狐様を狂信の母君、家老の久松彦右衛門が、松平家の若君麟太郎と桔梗の縁談をまとめようと協議中。その頃江戸を騒がす怪盗鼠小僧が或夜姫君の寝室に忍び入り、余りの美しさに変な気を起すが、じゃじゃ馬姫に反対に取って押えられる。危い所を新参御召かかえの仲間権平の気転に救われた鼠は“この義理は何時か果すから”と立去った。権平は色の白い美男子の上に腕っぷしが強く、姫君は権平の傍若無人の振舞いを可愛く思う一方、腹も立てていた。腰元八重が権平に夢中なのを見て、遂に姫君の怒り心頭に発し、他の仲間共と共同で権平の寝込みを襲うが、その計画を逸早く知った鼠小僧の注進で待ち構えていた二人に、姫...
東京蔵前の大証券会社佐久間の二男信二は、母とみ子や兄浩一夫婦に某家の令嬢との縁談をすすめられていたが、彼はあるビヤホールのサービスガール圭子と愛し合っているのだった。もちろん二人はまだそれを打ち明け合っていなかったが、川開きビール祭の宵、信二が、ライバル牧とビールのガブ飲み競争をやって見事に勝ったとき、酔いにまかせて胸の中を打ち明けた。圭子もよろこんでそれをうけいれたことはもちろんである。しかし酔いつぶれてその夜圭子の家へ泊めてもらった。圭子は女剣劇一座の楽屋番をしている父三吉と鍼灸師内山の家に間借りしていた。内山の娘春江は人気歌手だったが、佐久間証券会社社長秘書の青木は春江に恋をして、せっせとお灸に通っていた。こうした事が信二の母とみ子の雇った秘密探偵によって報告されたので、おどろいたとみ子は早速実状調査のため圭子をビヤホールにたずね、すっかり彼女...
『てなもんや三度笠』(てなもんやさんどがさ)は、1962年(昭和37年)5月6日から1968年(昭和43年)3月31日まで朝日放送制作TBS系列で放送されたテレビコメディ番組。全309回放送。殆どの時期が白黒放送だが、末期の1967年(昭和42年)12月17日の第294話からはカラー放送になった。放送時間は、毎週日曜日18:00 - 18:30(JST)。前田製菓の一社提供。
時代設定 江戸時代末期から明治時代初期
東海道編(第1話 - 第53話)
中仙道編(第54話 - 第90話)
山陽九州四国編(第91話 - 第150話)
北陸佐渡蝦夷地編(第151話 - 第217話)
東北編(第218話 - 第255話)
甲州編(第256話 - 第269話)
再び東海道編(第270話 - 第296話)
鯨編(第297話 - 第309話)
ABCホール...
夫が同じ会社勤めのチャッカリ夫妻(田崎と轟)とウッカリ夫妻(田中と折原)。そんな両家に迷惑な居候が押しかけるが…。居候の森繁は町内会の相撲大会、暁テル子は唄で大活躍。2人の就職もうまくいった矢先、伴淳のデタラメお化け話が町内を騒がせる。金語楼、エンタツ、坊屋三郎と喜劇人が勢ぞろいしたミュージカルコメディ。