Part 1: After his father's ship, the Kannonmaru sinks, Jiromaru decides not to take over his
father's occupation and goes to Kyoto to become a samurai. However Jiromaru quickly
realizes that being a samurai is not everything he had hoped it would be. He then hears
rumor of the Kannonmaru appearing at various locations and tries to find out about this
mysterious ship
『忍びの者』の高岩肇のオリジナルシナリオを、『血煙り笠』の松田定次が監督した時代劇。片岡千恵蔵、大川橋蔵、美空ひばり、中村錦之助など東映を代表するスターが共演した、豪華なオールスター映画。売り出し中の清水次郎長による花会が行われる清水の町は、諸国の親分衆たちが集まり大賑わいだった。息子の名付け親である次郎長に息子を見せようとする吉良の仁吉は、兄弟分である神戸の長吉から縄張りを奪われた話を聞く。縄張りを奪ったのは、仁吉の妻お新の父である安濃徳だという。仁吉はひとりで安濃徳を訪ね、義理を尽くして頼み込んだが、安濃徳はまったく取り合ってくれない。仁吉は荒神山で安濃徳に立ち向かうが、凶弾に倒れてしまい。
東京深川、東雲一家の賭場で行われた矢倉清吉と山根勇三の本引き勝負は、息ずまるような熱戦の末、勇三に軍配があがった。長い旅の修業から帰った清吉が、勇三のイカサマを見破りながらも勝をゆずったのは、世話になった東雲一家の金看板に傷をつけまいとする配慮と、賭場をしきる代貸駒井平蔵への友情からであった。渡世内では清吉と並び称される名勝負師勇三が東雲一家の分家筋である浜田一家親分浜田徳次郎の弟源七と組んでイカサマをしたのには理由があった。三年前、イカサマ師を斬った勇三が、その男の女房お桂を案じ、捜した結果、今、お桂は金一を里親に預け州崎遊廓で女郎をしていることがわかり、その身受金をつくるためであった。そんな時、東雲一家二代目関弥九郎は、平蔵に跡目をまかせ二百人の子分を率いて中国大陸へと渡っていった。関東一円に知られていた東雲一家の八幡の賭場の権利を是が非でも手に...
尾張の若殿宗長と、紀州の若殿義道の二人は「弥次喜多道中」の味が忘れられなかった。それぞれのお城で退屈を持て余していた。宗長の城へ、義直の妹鶴姫の一行が見合いの為にやって来た。宗長が鶴姫に会うと、それは義直の女装だった。二人は早速脱出の打合せをした。その時、本物の鶴姫一行が着き、あわてた家老達が二人の所へきて見ると、すでにモヌケのカラだった。物わかりのいい鶴姫は笑って見ているが、家老達はすぐ二人に迫手を出した。二人は尾張の宮で、舟に乗り込んだ。義直が殺人の現場を目撃し、犯人を探して船内はてんやわんやの大騒ぎ。乗合わせた顔ぶれは、紀州家御用商人と自称する海賊和泉屋と稲妻の黒兵衛一味、駈落者の春六とお夢、大名荒しの義賊観音小僧に救われ故郷に帰る勘兵衛と孫のお君、小股の切れ上った姐御おれん、それに観音小僧を追う江戸の岡っ引法華の大八と乾分シンガリの留などで...
行列が鉢合ってしまった尾州紀州の両若殿、徳川宗長と徳川義忠。そこへ江戸の町人弥次郎兵衛と喜多八の馬が飛び込んだ。身軽な町人の身分にすっかり魅せられた若殿は、それぞれの替え玉に弥次喜多を据え付けて自分たちが弥次喜多を名乗って保土ヶ谷の本陣を抜け出した。自由な旅に有頂天の二人。さて道中知り合った鉄砲の名人垣内権兵衛が腕前を見せようと巡礼娘お小夜の旅杖を狙ったところ、その夜、お小夜が若殿たちへの面当てのように自ら命を絶ったのだ。この死んだはずの娘が昼夜の区別なく現れて2人に息もつかせない。小田原では女中に言い寄られ、箱根では山賊を懲らしめ、三宿では二人を探す家臣から逃げて女歌舞伎の一座に紛れ込み。と幽霊騒ぎだけでなくさまざまな出来事にあいながら東海道を進む。そして由比でお小夜に再会。足がある!怨霊だと思ったのは単なる勘違いで小田原で自殺したのはお...
ある土砂降りの真夜中、土蔵破りの下手人友吉が牢役人を殺して脱獄した。むっつり右門とあばたの敬四郎が友吉を釈放しろという脅迫状を一味の者から受取り、吟味与力の加倉井が島送りに決めた矢先だった。右門は友吉が土蔵から盗んだ千両箱の隠し場所を知る唯一の人間であると睨み、早速情婦のおりんを訪ねたが、昨夜から行方不明とのこと。聞き込みを続ける中に当夜大勢の男に追われる友吉を見たと証言があり、蛇の目傘の女がその跡をつけていたという。当の友吉は右門の推察どおりまずおりんの家へ走ったが、そこには土蔵破りの弥五郎らが待ちうけていた。一味から逃れた友吉は蛇の目傘の女お仙にかくまわれたが、お仙も酒と色じかけで金のありかを聞きだそうとするのだった。自首する気になった友吉は、右門の家へ向う途中殺された。加倉井は右門と敬四郎に事件の打切りを申し渡した。その夜、弥五郎に監禁されてい...
松もとれぬ江戸に連続殺人。殺されたのは歌舞伎役者沢村鶴之丞と吹替え役虎松、いれも赤い矢で胸を射抜かれていた。むっつり右門は、虎松の胸にあった卍蜘蛛の刺青にカギがあると睨む。虎松殺しの現場の荒れ寺から南蛮渡来の金銀細工と下田唐人廟の護符、血のついた手拭が出てきた。一方、あばたの敬四郎は鶴之丞の娘みすずの部屋へ逃げこんだという浪人の探索に躍起。が、右門は、海猫の権十郎という労咳やみの片眼の島抜け人を鶴之丞が殺された日、乾分の伝六が見かけたということから、かの浪人を犯人でないと断定した。浪人が石川弥太郎という名の煙草入れを落していったこともわかった。また例の手拭も権十郎のものと推理された。権十郎を探せ。右門は彼が牢にいることを知った。そしてその胸には卍蜘蛛の刺青。ところが権十郎は牢破り、これを合図に第三の殺人。殺されたのは金貸しの鬼源で胸にはまたも卍蜘珠。...
日光東照宮改修工事に用いる資材納入のための入札を争う材木問屋のひとつ難波屋の材木置場で南町奉行所与力梶川の転落死体が発見される。現場は北町奉行所の管轄であったため、北町奉行遠山が検死を担当する。多忙であった遠山は自殺として処理するものの、現場となった難波屋には入札にからむ普請奉行榊原らへの贈賄疑惑があったため、梶川の死がいつまでも気がかりとなった。
贈収賄疑惑を捜査するため、遠山は、別の材木問屋近江屋に木場人足(=運搬作業員)の「金さん」として雇われる。ある夜、近江屋が殺害され、そこへ出前にやって来た上方出身のそば屋幸吉が、駆けつけた南町奉行所与力兼田に逮捕される。貧しい幸吉は近江屋から金を借りて商売をしていたものの、恨む理由がなかった。冤罪を訴える幸吉だったが、南町奉行鳥居の迅速な裁きにより、死刑判決が下る。ほかに真犯人がいると見た...
源義経を祖先にもつ美剣士源氏九郎の活躍を描く、柴田錬三郎原作の『美男剣』を映画化したシリーズ第3作。京の公卿の息女冴姫が持つ「和歌古今伝授三巻」の行方を追って源氏九郎が、ある時は神出鬼没の道中やくざ“初音の鼓”に姿を変えて大暴れ。ついには幕閣の疑獄へと迫っていく。源氏九郎の“遠山の金さん”ばりの活躍が面白い娯楽時代劇。当時ギャングスターNo.1であった丹波哲郎がこの作品で初めて東映時代劇に出演し、遠山金四郎を好演。
武田の大軍を迎えて鮮かに勝利を収めた家康の一子三郎信康は、一躍織田陣営に名をあげ、岡崎の城に凱旋したが、次女を生んだ妻徳姫は気位高く信康が産室を見舞うことを許さなかった。今川義元の血をつぐ築山御前を母に持ち、九歳で信長の娘徳姫を娶った信康は戦国時代とはいえ、血の相剋に生きる運命児だったのだ。父母は身の立場から浜松と岡崎に居城を別にしている有様、築山御前の冷い仕打に妻としての態度も忘れかけた徳姫との溝が深まって行くのも仕方がなかった。苦悶の続くある日、信康は野で菊を摘む花売のしのに一度だけの愛を与えたが、築山御前と情を通じる鍼医減敬の配下亀弥太に目撃されていた。妻には心の隔りを感じる信康にも服部半蔵、天方、久米ら忠誠の部下があった。信康だけを愛する母築山御前は、怨敵信長を討ちとるようにと老巫女梓を供に持仏堂に籠り、信長徳姫父子の呪殺を祈願していたが、...