生ワイドショーと生ドラマ、それに15分のVTRショートドラマを合体させた長時間スペシャル。大原麗子がメーンキャスターと主演女優の二役に挑戦。なお、当初は鎌田敏夫脚本のドラマも予定されていたができあがった番組では鎌田作品はない。このほか、師走の町の模様や小比類巻かほるのドキュメントも。「マニゴンバゴンタオン」はフィリピン語で「あけましておめでとう」の意。早坂暁は本作で書いた「哀しや女ずもう」を題材として1991年に『女相撲』(TBS)を発表した。星田良子の演出デビュー作。「たまたま早坂暁脚本の演出家だけが決まらずに残っていたので、星田(良子)はプロデューサーの中山(和記)に、演出をやらせてほしいと頼み込んだ。ニューヨークに出張中だった中山に、便せんで15枚にもわたる長い手紙を書いて、どうしても演出をやりたいという希望を述べた。この長文の手紙を送りつ...
12時間ドラマ10周年を飾る作品。激動の幕末にあって鎖国日本の開国に挑戦し、その生命を捧げた大老井伊直弼の波乱の物語。全6部構成。「歴史ドラマとしての迫力満点」(朝日新聞への投書)。途中各部の間でミニ番組が入る。
渋沢栄一の生涯を描いた城山三郎の同名小説から、青年時代を中心に脚色した長編。武州血洗島(現在の玉県深谷)の農家のひとり息子に生まれた渋沢が尊王攘夷、討幕思想をもて行動する姿の中に、したたかな農民気質を描いている。ドラマは討幕を志した栄一が奇縁から最後の将軍慶喜に仕え、さらに明治**にとりたてられるまでを描くが、とくに前半は栄一の行動を追うのに急で、人間栄一像が薄くなたのが惜しまれる
日本が幕末以来の「激震」に襲われた「1945年8月15日」。本作は、日本人にとって忘れることができない、あの終戦の詔勅をめぐる激動の一日にスポットをあてた群像劇。「日本でいちばん長い日」…その日、歴史はうねり、揺れ、軋みながら涙を流した…。ドラマは、陸軍省、宮城、日本放送協会の三つの舞台で描かれる。鈴木貫太郎内閣の陸軍大臣阿南惟幾が迎える最期の一日。皇居乾門をゆく近衛師団の反乱!さらには、玉音放送阻止に狂奔する青年将校たち。その日歴史の現場にいて事件を目撃した3人の女性の証言によってドラマは展開する。歴史の「語り部」となった3人の女性を、檀ふみ、中野良子、大竹しのぶが演じ、ナレーションも担当。物語のカギを握る阿南陸相に小林桂樹、その妻に香川京子、将校役に竹脇無我、高橋幸治、田村亮、柴俊夫、鈴木貫太郎首相に西村晃が扮した。1945年(昭和20年)8月...
高原の牧場で働く青年モミイチは、戦争のなかで受けたショックとマラリアの熱で記憶を失っている。だが、1兵隊のときの愛馬ツキスミのことだけは忘れられず、今もその麻の音が時折耳に聞こえてきた。ある日、麻の音を追いかけて山奥深く入り込んだモミイチは、初めて踏み込んた美しい花畑でクラリネットを吹く男に出逢う。彼のテントで一夜を明かし、聞いたのは森の中で暮らす不思議なジプシーたちのことであった。各々が得意の仕事を持ち自由な生活をおくりながら、時々一緒になって音楽を演奏して楽しむという。ツキスミのことを心配してくれるジプシーたちに心惹かれたモミイチは感激し、牧場に戻ってきても彼らのことばかり考えていた。美しい音色を奏でる鈴をたくさん作った彼は、再び山奥深く入り込みジプシーたちを捜し求める。そして、オカイコを踊らせるバイオリン弾きの美少女、ビオラを奏でるそり兄をはじ...
1980年8月7日に急性白血病のため、わずか13歳4ヵ月の短い生涯を終えた鹿村由起子、通称ユッコの入院中の交換日記をもとに映画化された感動作。ユッコ役の新人大島明美の純朴なさわやかさと健気さが印象的だ。母親役には、宮本信子が扮している。
石坂洋次郎的同名小说第三次电影化,电影描绘了复杂的家庭构成的家,由于新加入的家庭教师而打乱了生活波纹的青春电影。
ゆるやかな坂道を女子大生の倉本たか子が、眩しい陽光に照らされて上って行く。田代家の娘くみ子の家庭教師になったたか子は、明るく素直で、かつ教養ある清潔さが好感を呼んだ。くみ子は、幼児時代の怪我がもとで軽く足を引きずっているが、明るい性格である。兄の雄吉は、医者の卵で頭も良いのだがエゴイスト、弟の信次は、画家志望で自由奔放な言動で、青春を謳歌している。ある日、信次は、父、玉吉に自分の本当の母親がどこにいるのか聞いた。信次が全てを見抜いているのを知った玉吉は、柳橋の芸者との間にできた子供だと告白した。たか子はくみ子に誘われて、強烈なロックの流れる店に入った。そして、くみ子が夢中になっている歌手が、自分のアパートの隣りに住んでいる高木トミの息子...
山脇久(中村雅俊)、21歳の大学生。学生生活に意味を見い出せず、ここ一年くらい学校へは行っていない。現在、アルバイトをしながら漫画家をめざしている。青木伊都子(檀ふみ)、幼い頃、母に死なれ、父勇吉(高原駿雄)がストリッパーとかけ落ちしたために、叔父夫婦にひきとられた。そして、中学を卒業した後、上京し、現在はハンバーガー店に勤めている。そんな久と伊都子の出会いは、いつも突然で何気なかった。ある時は友人の結婚式だったり、伊都子の勤めるハンバーガー店だったり、また映画館だったり……。こんな二人が一緒にいたいと思うようになったのも、ごく自然のなりゆきだった。久には比較的親しい女友達が二人いる。一人は雪絵(関根世津子)。大学の同級生で、時々、食事したり、音楽会へ行ったりする、そんな間柄である。もう一人は知子(新橋耐子)。半年前まで久と同棲していたのだが、今で...
NHK大河ドラマ第23作。近現代三部作第二部。
"近代大河"の第二弾は時代を少しさかのぼり、日本の女優第一号川上貞奴を中心とする明治から大正にかけての群像劇だ。貞奴に関わる主要人物として登場するは、新演劇の旗手川上音二郎、実業界に名を馳せた福沢桃介、その妻で福沢諭吉の次女房子。彼らが織り成すドラマはそれまでの大河が描いてきた英雄伝としての歴史ではなく、文化や世相の面から時代をとらえた意欲作である。ただ、そのためか日清日露の動乱をはさむ時代を背景にしながらも、視聴者にはいささか地味な作品と映ったようだ。後半には、名取裕子演じる松井須磨子を貞奴のライバル役としてクローズアップし、視聴率回復のてこ入れを図るも効果はなく、一時は視聴率が一ケタ台まで落ち込むという苦い記録を作る。
01 自由は死せず
02 馬上の女
03 遊戯会
04 母と子と
05 ...