豪華なマンションに暮している池辺千枝子は、タイピストを装っていたが、その実、腕の良いスリだった。千枝子をこれまで仕込んだのは黒木なのだが、彼は千枝子の情夫でもあった。ある日千枝子が、盗んだハンドバッグを同じマンションに住む榊美和子に売ったことから刑事に疑いをかけられ、危いところを美和子の機転に救われた。この出来事があってから、危険な割に儲けの少ない仕事に見切りをつけた黒木と千枝子は、宝石店からダイヤモンドを盗む計画をたて、実行に移した。それは巧妙な計画で、白昼堂々、店員のわずかな隙を利用して、千枝子の天才的な指が百万円のダイヤを釣り上げたのだった。こうして無事にマンションに帰ったのだが美和子が変質者で、ヤクザの野坂に脅迫されたことから、千枝子もそれに巻き込まれてしまった。千枝子は美和子を助けるため、野坂が美和子からゆすり取った百万円を、逆にすり取って...
全国高校野球選手権では若葉高校の川原投手が大活躍しており、プロ野球の各球団からスカウトが甲子園に集まっていた。そのピッチングを天下探偵事務所でテレビ観戦していた天下一郎は、相棒近藤茂から川原を自分の後輩だと自慢げに聞かされていた。後に若葉高校は優勝し、原動力となった川原の獲得に各球団は動き出し始める。川原は帝都ホテルで会った後援会の会長黒谷から「君の身は我々が預かる」と伝えられ、この時から川原は姿を見せなくなった。
一郎はいつものように茂とジャズ喫茶「エンジン」に入り浸っていたが、入ってきた綺麗な女の子武智美矢子に惹かれる。父親と待ち合わせしていたスポーツ記者の美矢子は見合い相手と会うよう、有無を言わさずコンサートチケットを渡され、行くように説得された。一郎は美矢子の後を付いていき、ちゃっかり隣の席「への13番」に座り、美矢子を食事に誘う。
取...
『キイハンター』 (KEYHUNTER ) は、日本のテレビドラマ。
国際犯罪者の天国スパイの甘い猟場ともいわれる大都会東京に架空の国際警察特別室を設定して、室長の村岡だけが知っている6人の冒険者キイハンターが平和をおびやかす組織陰謀悪と戦う活躍を描き、どんでん返しを含むストーリーや絶妙のチームワークと、千葉真一のアクションスタントで大ヒットした東映アクションドラマの代表作である。制作はTBS東映。
1968年4月6日から1973年4月7日の毎週土曜日21:00 - 21:56に放送され、全262話で最盛期には視聴率30%を越えていた。
レギュラー出演者
キイハンター
黒木鉄也 - 丹波哲郎
元国際警察外事局諜報部員。国際警察特別室特殊スタッフという肩書きは村岡以外の国際警察員は誰も知らない[11]。村岡の元同僚だったが、人間味のない組織...
1.女性パーサー定発!
2.駅弁から出た札束
3.Lサイズの女の客
4.嘘をつく女
5.悪戯するお客さま
6.にせパーサーが乗ってきた!
7.覗かれた女の部屋
8.蜜のような誘惑
9.幸福の条件
10.OH!悩殺されそう車掌さん!!
11.幽霊列車
12.拝啓!のぞみ号様
昭和初期の河内。料亭蔦屋の看板娘玉枝に惚れた駒吉は、三年の板前修業を積んで故郷に帰ってきた。駒吉は、弟分の藤次郎がすっかり兄貴風を吹かしているのに腹を立て、派手に殴りあったが、藤次郎の気っぷの良さに、快いものを感じるのだった。駒吉の父豊作は車夫だが、息子が跡を継ぐ気がないのに怒り、何かと口論したが、娘美世はいつもそんな兄と父の間に仲裁に入った。駒吉はその美世と藤次郎が想いあった仲なのを知って、表向き藤次郎をけなしながらも、反対はしなかった。ある日、軍に取入って私腹を肥やしている浜村が、松崎大尉に玉枝を世話しようと蔦屋に話を持ちかけてきた。玉枝の母たきは承諾したが、玉枝自身はきっぱりその話を断った。怒った浜村は、こんどは玉枝の弟俊一の借金をかたに、蔦屋を乗っ取ろうと乗り込んできた。浜村のしつこさに、駒吉と玉枝は駆け落ちしたものの、そんな家が心配で戻って...
美術大学の助手茂手木は東北へスケッチ旅行に出かけた。途中、秋田の小さな旅館で一泊、風呂敷包みを抱えた小柄な男性と相部屋になった。男は茂手木を画家と知ると包みから絵を取り出す。茂手木は驚いた。数千万はするユトリロではないか。なぜこんな田舎に? だが男は茂手木の疑問には何も答えず、翌朝去って行った。
数日後、茂手木は銀座の画廊の開店パーティーに出席、会場で、秋田で見たユトリロを発見する。絵の入手経路を尋ねるが、女王気取りの女社長華子の怒りを買い追い出されてしまった。帰る途中、華子の娘三春に呼び止められた。5年前、三春は画家の五味と恋仲だったが、父の市村は結婚に反対。そして市村が何者かに殺されたあと、五味も行方不明になった。しかも茂手木が秋田で会った男は五味と瓜ふたつ。