東京で高級マンションに暮らす斉木千佳子は、暴君な夫との離婚後に父親を亡くし、悲しみから逃れるように田舎暮らしを望むようになった。そして、農村の青年と出会うお見合いパーティーに参加する。そこで、岩手県で雑貨屋を営む寺田光生と意気投合し結婚、寺田家へ移り住む。光生の母セツと妹の綾子は温かく迎えてくれたが、村人たちの視線はなぜか冷たく千佳子を突き刺した。
千佳子は前夫原口から執拗に再婚を迫られていたが、借金の取りたてに疲れたという遺書を残して原口は自殺。復縁は千佳子の父親の遺産が狙いだった。光生も離婚歴があり、前妻美弥は田舎暮らしが性に合わず、東京に戻っていったという。
田舎の暮らしに慣れてきた頃、千佳子は隣人の及川清治から食用花の種をもらう。及川は美弥にも同じ種をあげていた。
そんな中、千佳子の前に美弥の兄権藤利夫が現れる。美弥は離婚ではなく失踪し...
2010年春季 フジテレビ 日剧SP
まつ尾婆ちゃん(橋爪功)は名古屋の下町で駄菓子屋「ことぶき屋」を営んでいる。普段からまつ尾婆ちゃんの人柄を慕ってみんなが集うその店で、今日は常(小松政夫)、かねよ(石倉三郎)、ハツ(佐藤B作)ら婆ちゃんたちが大騒ぎになっていた。近所の家で殺人事件が起こったのである。殺されたのは同じ老人会の二枚目のお爺さん堀井民次(堀田眞三)。包丁で刺されて殺されたのだ。まるでお芝居で見た男と女の色恋沙汰の物語のようだと口々に言い合う婆ちゃんたち。
一方、駄菓子屋の二階には未来(佐藤めぐみ)という女刑事が下宿している。女だてらに気の強い未来は問題ばかり起こして、東京から名古屋に左遷されてきてまだ1年。当然、名古屋のことが大嫌い。言いたい放題悪態をついているのだが、そのうち、まつ尾婆ちゃんは未来が民次殺しの犯人として、民次の息子の...
深夜、人気のない飲み屋街にあるスナックでママが殺害された。鮮血が飛び散った札束を握り締めて逃げる男が一人。その一週間後、二渡真治(上川隆也)は、元刑事部長尾坂部道夫(伊東四朗)が入院している病室にいた。胆石で入院していたのだ。その席で、尾坂部は二渡にある頼みごとをする。それは、「一の会」という退職した刑事たちの集まりの幹事を自分の代わりにやって欲しい、ということなのだ。それは現場の刑事という経験がない二渡にはあまりに荷が重い仕事であった。二渡は親友で同期の前島泰雄(清水宏次朗)に頼んだ方が良いのではと言うが、スナックママ殺人事件で忙しいので、どうしても二渡に頼みたいと言うのだ。尾坂部は、現場経験がないからこそ、そしてある思惑があって、二渡に頼もうとしたのであった。その思惑とは、二渡と前島がある刑事の退職を巡って喧嘩の真っ最中、口も聞いていないと言う...
新春の東京に名古屋弁が響き渡る。スカイツリーを見上げて嬌声をあげる騒がしい一団。 名古屋の下町で駄菓子屋「ことぶきや」を営むまつ尾(橋爪 功)をリーダーに、同じ町内の常(小松政夫)、かねよ(石倉三郎)、ハツ(佐藤B作)の4人組だ。あつかましく、図々しく、馴れ馴れしいその姿はまさに婆ちゃん軍団である。
一行は正月休みに東京見物にやって来たのだ。スカイツリーを見ては名古屋のテレビ塔の方が“シャレとる”とけなし、浅草の仲見世をひやかし、おまけにひったくり犯(ノッチ)を捕まえて、東京を大いに楽しんだ。お宿は、ツアーを企画したかねよがタダ券をもらったからと、下町の健康ランド「パラダイス」へ。男のような婆ちゃん軍団は女湯に入り、その名の通り、楽園のような大温泉施設を満喫していたが…。「どえりゃあことが起こってまった!事件だがね!」
なんと、広大な施設を探検してい...