探偵金田一耕助は、休暇を利用して京都府警警部で旧友河井を訪ねた。折しも、会社社長小島泰三の妻朱実の死体が発見される。河井の依頼で事件解決に乗り出す金田一。捜査を続ける中、朱実の友人で女優水原ユカリ、ユカリの恋人で小島の会社の社員坂巻啓蔵の話から、嫉妬深い泰三が朱実を尾行させていた事が明らかになった。翌日、朱実殺害と同手口で、若い男園部が殺されているのが発見される…。
放送日期:1994年8月22日
原作:横溝正史「悪魔の百唇譜」
東京から四国に向かうフェリーで故郷「藤ノ川村」に新婚旅行中の稲田(宮川一朗太)が転落事故で行方不明に。稲田の妻萌子(三浦理恵子)はこの事故で1億8千万円もの保険金を手に入れた。2年後、同じ「藤ノ川村」出身の当山(石井英明)が都内のマンションで転落死した。
二つの事件を不審に感じた一等航海士の堀ノ内(田中実)は、友人で名探偵の異名を取る浅見光彦(沢村一樹)に事件調査を依頼する。
「藤ノ川村」に向かった光彦は、平家落人の血を引く女性稲田佐和(黒川智花)と出会う。佐和は2年前に転落死した稲田の姪だった。浅見は佐和とともに事件の真相に迫っていく。
しかし、2人を待ち受けていたのは、悲しくも切ない運命だった。
当山、稲田、萌子という3人の関係、新たな殺人事件、そして光彦と佐和の恋……
謎が謎を呼ぶ、その結末は……?
ひとこと
〔沢村一樹さんのコメント〕
僕...
温泉旅館「久松」の女将薫(加藤貴子)は、従業員の慰労を兼ねて有名旅館に泊まり、そのもてなしを勉強しようと提案する。もちろん一同は大喜び。夫で支配人の健司(田中実)をはじめ仲居たちと一緒に、一流と名高い温泉旅館「月島」に泊まることに。
ところが、一行が「月島」に着いてみると、出迎えどころか旅館の中には人っ子一人見あたらない。館内を探し回って、ようやく大女将の美津子(加藤治子)の姿を見つけるが、なんと「月島」には美津子以外、誰もいない。驚く薫たちを前に、美津子は自分一人でも皆をもてなすと言うのだ。が、言っているそばから次々と他の宿泊客が到着し、美津子はたちまちてんてこ舞い。
そんな美津子の姿を見ているうちに薫のお節介心が疼きだす。慰労をいったん棚上げして美津子の手伝いをしようと提案。美津子は薫たちの厚意に感謝し、実は嫁で若女将の奈緒(純名りさ)と喧嘩に...
薫(加藤貴子)が女将を務めていた温泉旅館「久松」が経営不振で人手に渡り、その上、健司(田中実)とはケンカ別れ、従業員もみな職を失い、散り散りになってしまう。薫は就職先を求めて、仲居だった美晴(矢部美穂)と伸江(山下裕子)とともに、求人広告を出している旅館「御宿如月」へと向かう。その途中、薫は足元もおぼつかない酔っ払い(大沢樹生)に優しく声をかけてやるが、その男が何者であるかは知る由もなかった。「如月」を訪れると、そこにはなんと、さっき別れたばかりの健司が支配人として働いていた。薫たちは、女将の絹香(板谷由夏)に「如月」で働かせてほしいと頼み込む。ところが、絹香から採用を任された健司は、薫を除く4人を採用すると言うのだった…。
結婚を破棄され、傷心のまま銀行員を辞めた後、ひょんな事から老舗旅館「蔵原」の女将にされた薫(加藤貴子)が、幾多の危機を乗り越えてから1年。薫は支配人武藤(田中実)との結婚を目前にしていた。だが、婚姻届を出す直前、用紙を風で飛ばされて入籍しそびれてしまう。がっかりして「蔵原」に戻った2人は、美晴(矢部美穂)たちの祝福ムードに、事実を言い出せないままいつもの仕事に戻るのだった。そんな中、薫は武藤が海堂(神保悟志)と何やら内緒話をしているのを目撃する。しかもその内緒話には、あの仲居軍団も絡んでいる様子。いくら問い詰めてもはぐらかす武藤の態度に、薫は不満が募る。だが武藤は薫と教会で結婚式を挙げる計画を立てていたのだった。その事実を知った薫はすっかり機嫌を取り戻すが…。