抗争の罪を一人で背負い、秋庭一家幹部真木(哀川翔)が刑期を終えて出所してきた。抗争以来、真木と志村組の早瀬は対立しながらも互いに認めあっていた。そんなとき、広域暴力団の誠信会と宇田川組が秋庭一家と志村組を吸収しようと代理戦争を仕掛けてきた。しかも策略にはまった志村組から、早瀬が破門されてしまう。宇田川組に殴り込みをかける早瀬に真木が合流、二人はドスを手に血まみれの抗争に身を投じていく。
堂念組若頭土方頼則(小沢仁志)は、堂念組と侠尽会の抗争で窮地に追い込まれていた。そこで若頭補佐のポストの補充に神波竜二(本宮泰風)他、土方の舎弟筋の人間を昇格させた。しかし、裏切って死んだ細川筋の江崎たちは不満に思っていた。そんな時、神波はカジノ候補地が東京になるネタを掴む。東京のシマを抱えている細川たちが動こうとするが、土方はそれを制止した。組長の堂念(白竜)は土方本人にこの件を命じた。カジノ候補地に土地を多く持っていたのは上白倉庫の会長上白惣二朗(岡崎二朗)だった。しかも上白は土方の実の父親でもあり、堂念は今回の案件は親子仲の修復も兼ねて命じたのであった。何十年ぶりかの再会に喜ぶ上白だったが、土方は冷ややかだった。上白に虐待を受けていた幼少時代の思い出が今も甦ってくるからだ。上白は土地を破格で堂念組に譲渡する条件に息子の土方が堅気になることを...
神奈川を拠点に、西から南に勢力を伸ばし日本随一の巨大組織となった『堂念組』は、東京にも拠点を築き、全国制覇の足掛かりとしていた。その堂念組の一党支配を恐れた東京の老舗博徒「大郷一家」の呼び掛けで関東以北のヤクザ組織は連合体を組み、『侠尽会』を結成。極道世界はこの二つの任侠団体によって均衡が保たれていた……しかし、ある政治絡みのスキャンダルによって、その均衡が今、打ち破られようとしている。堂念組の“三羽烏”こと、若頭土方頼則(小沢仁志)、若頭補佐末井健隆(小沢和義)、直参大久保哲士(武蔵拳)は、堂念組組長堂念一起(白竜)の元、侠尽会との事を構える覚悟を決める。しかしそれは同時に、オリンピックやカジノ計画を背景とした、警察との裏取引や大物政治家の存在……日本に潜む大きな“闇”と対面することとなるのであった。“日本の首領”の座を巡る壮絶な抗争が、今...
酒井会長の政権下に揺らぐ関東一円会。内部抗争の火ダネは絶えることを知らなかった。仁と義郎は、老舗の竜野組と新興の銀星会の間で起こった些細ないざこざの収拾にかり出される。2つの組のシマ争いは、竜野組長が何者かに狙撃されたことによって急展開する。血が昇った竜野組員、若杉の暴走を押さえる為、かつての兄弟分でもある仁が説得にあたる。だが、そんな中、銀星会若頭の大門が、銀星会会長星山の引退を条件に手打ちを申し入れてくる。