左文字の親友矢部警部がついに結婚式を迎えるが、そこで事件が発生! 結婚式場で倒れた男が左文字に託した「マリア」というメッセージの意味は? 左文字が矢部警部のために調べ上げた事件は意外な展開を見せていく…。また今回から秘書麻生史子役で戸田恵子が、矢部警部役で布施博が新キャストとして出演。
立原あゆみ原作の人気コミック「JINGI 仁義」の実写OVシリーズ第40弾。一円会の下部組織鷲山組組長が自殺した直後から鷲山組の上納金がアップしたことを不信に思った砂川は、鷲山組の跡目を継いだ和木について、仁と義郎に調査を依頼する。
赤線の灯は消えたか--荒木信子は吉原をやめて、もう二度と男にふれまいと思った。彼女は夫に先立たれ、中風の義母のために仕送りを続けてきたが、売春禁止法の施行の前に死なれていた。が、彼女は白線の女島子の誘いに乗せられ、通称ヤッパのジョーの手に捕まった。更生しようと思っていた矢先である。信子は彼から逃げだし、やっとの思いで町工場に住みこんだが、ここの主人にいどまれ、また逃げ出す。お霜婆さんの屋台店を手伝い、少しは落着いたが、ジョーが現れ彼女を追着回す。お霜婆さんが不意に死に、後を継げそうになったが、それもジョーのために駄目になった。屋台で昔の同僚葉室ヒデにあった。彼女は旅館を経営する父母の死後、家出しお定まりの吉原入りとなったのだ。もとの旅館の板前宗吉が上京してきた。彼と結婚するはずだったが、隣家の売春婦とのケンカで吉原のことがバレた。宗吉には大きなシ...
平山オートショウ一座の紅一点、男勝りの妙技を示す花形野崎千恵は生れついてのオートバイ好きだが、いつしか同じ一座の花形スター佐々大二郎に心を寄せる様になっていた。東海道巡業のショーの一行が設営を開始した時、挨拶を無視したショー一行に対するいやがらせに、地元のテストドライバー達が重油をあたりにまき散らして走り去った。怒った大二郎は、オートバイで彼等を追跡し田島ドライバークラブに近づくや、正面ガラス張りの大扉をすれすれにかすめて同じく重油を叩きつけていった。折しもそこに居合わせていたオートバイ製作所の浜村社長は、大二郎の放れ業に感心し、直ちに彼を追って親しく自分の工場を案内した。田島ドライバークラブは暴力で一切を支配する悪人達の集りで、浜村も又少からぬ迷惑を受けていたのだ。彼は娘の紀子とその弟の清少年を大二郎に紹介した。愈々ショーが開始されたが、最大の呼び...
二十歳に成長した南海子は豊かな原家の長男と婚約も決ったので、父国紀から初めて実母に会いに行く事を許された。母柳子は十八年前、南海子と隆介の二子を残して小此木の許に走った女であった。想像とは余りにかけ離れた派手好みの柳子に、南海子は大きな失望を抱いた。原の会社で造った香島丸の初航海記念パーティの席で、南海子は小此木の息子信也に逢った。南海子の従妹香苗は、愛情のない原との結婚は、考え直した方がいいと忠告する。南海子は信也が柳子のため実母節子を追出されて悩んでいる事を知り、二人の心は急速に近づいた。これに気づいた原は、バアの女鈴子との関係をかくしながら国紀に南海子との結婚式の日取りを繰上げさせた。涙のうちに式は終ったが、新婚旅行は追って来た鈴子に邪魔され、南海子は香苗の家にかくれた。そして信也との恋は深まるばかりだったが双方の親は許さず、信也は南海子を千葉...
“理想の夫、理想の妻”という街頭録音で知りあった南川悠一と中山康子は、一年後、めでたく結婚にゴールイン。友人から一晩だけ借りた車で新婚旅行に出かけた二人は、途中、エンコしたダットサンに行き合い、ガソリンの切れているのを見つけてやる。乗っていた大阪ものの新婚夫婦から「新婚には七つの楽しみがある」と教えられ、二人の胸が鳴る。さて嬉しい新婚旅行が終り、初出勤の悠一は新妻から三度も電話がかかってきてニンマリ。だが謹厳居士の竹中課長に睨まれ、しまいには受話器に向ってドナリつけるという始末。こんなわけで、デパートのネクタイ売場に勤めて共稼ぎしている康子と、有楽町で待合せたり、一日交替で家事当番をやるなど、新婚の楽しみをいろいろ味わっている。同じアパートに、例の大阪ものの夫婦が偶然引越してきて、そのチャッカリぶりにあきれたりもする二人だ。ある日、悠一の先輩、大寺三...