ある日、保安員の二階堂雪(木の実ナナ)は派遣先のスーパーを巡回中、店内でかつて自分がバスガイドをしていた頃の同僚文絵(秋本奈緒美)を見かける。ところが、その文絵が万引きをした。雪は慌てて文絵に声をかけようとするが、雪よりも先に女性が現れ、文絵の万引きした商品を元に戻したため万引きは未遂に終わる。
数日後、雪はニュースで文絵の万引きを防いだ女性山崎路子(山口美也子)が何者かに殺されたことを知る。文絵が事件に関わっているのではと思い、雪は文絵の家を訪問する。だが、文絵はスーパーに行った事を否定した上、路子の事も知らないと話す…。
ベテラン保安員の二階堂雪は、商品を万引きした主婦綾瀬美里(中島ひろ子)を補導する。ところが、彼女は反省するどころか、雪の前に現れてはカッターナイフをちらつかせて脅したりとしつこくつきまとう。その直後、美里が自宅で殺された。雪は逆恨みを受けていたと刑事から疑いの目を向けられる。その際、甲府から単身赴任で来ている野添(あおい輝彦)が何故か自分と一緒にいたとアリバイの助け舟を出し、難を逃れる。数日後、雪は夫の透(角野卓造)と娘の千秋(中山忍)とレストランへ。そこで野添が妻久子(酒井和歌子)ではない女性と食事しているのを目撃。透からその女性は自分が通っている歯科医院の医師真木あすか(沢田亜矢子)だと聞かされる。後日、顔見知りになった久子から野添が浮気している気がすると相談され、彼を見張ってほしいと懇願されてしまう雪。渋々頼みに応じた雪は、真木のところへ...
万引きや置引きなどの犯罪を取り締まるベテラン保安員二階堂雪(木の実ナナ)は、所属の警備会社から依頼され、能登七尾にある能登食祭市場へ1ヶ月間単身赴任する事になった。そこで働いていた派遣保安員みさき(坂上香織)が不審な殺され方をした為、代わりの保安員が見つからないのだという。そこで早速雪が訪れると、その先では市場の店長宮島(石丸謙二郎)と共に、なぜか雪が東京で日頃見回りしているスーパーの店員伸子(あき竹城)が出迎えた。伸子は休職を取って実家の七尾に戻ってきており、雪を推薦したのも伸子だったらしい。勤務地となる市場を案内された雪は、伸子から歓迎会を兼ねて行こうと誘われた和倉温泉で伸子の同級生達を紹介される。みさきの事件を追う刑事下条(斉藤暁)と地元の水産会社に勤めているという大塚(三浦浩一)だ。大塚には、とある理由で別れた妻香保(秋本奈緒美...
二階堂雪(木の実ナナ)に付いていた見習い保安員歩美(矢部美穂)が首吊り死体となって発見された。「無縁仏として葬ってほしい」というメッセージを残して。実の母親がいるにも関わらず…歩美の死は本当に自殺なのか? 雪は、歩美と疎遠だった母親可奈子(坂口良子)に愛情を取り戻させようと、二人で歩美の死の真相を探るために奔走する。
市原悦子主演の新作「ホームドクター神村愛の事件カルテ」。
寿命の定まった患者に、その残り時間を出来るだけ充実して過ごして欲しいと願う訪問医。病院や開業医と違って家にあがり込んで診察するので、患者の生活や環境を間近で見て治療に役立てられるが、反対に見なくていいものまで見せられてしまうことも。そして何より患者の死を看取ることも絶対避けて通れない重くてキツイ仕事だった。患者のために24時間準備を欠かさない主人公の神村愛は、訪問医の理想的な人物にも思えるが、ちょっとお節介でもある彼女の存在が、今生活の中に本当に居てくれたらどんなにいいだろうと思ってしまう。終わりが近付いている老人の遺産相続を巡り骨肉の争いが巻き起こる中、安らかな最後を迎えるため思いもよらぬ事件の真相が明かになる。終わりが近付いた時、人は何を求めるのか!?
安部譲二の『泣きぼくろ』をベースに、突然ヒットマンに指名された若いチンピラのおかしくも哀しい青春模様を描く。哀川翔のVシネマ初主演作品。順公(じゅんこう)こと水田順公(よしきみ)は中卒で少年院帰りの下っ端やくざ。暴力団二階堂組で代貸吉川のボディガード兼運転手として働いていた。ある時、風間組ともめていた幹部の金田が殺され、順公は二人の兄貴分菊池、川村と共に、風間を狙う鉄砲玉に選ばれるが…。