中野加世(伊藤麻衣子)は、高校卒業後、短大入学と同時に上京したが、東京には友人も無く、不安な日々を送っていた。県人会のパーティーに参加した加世だったが、混雑し会場の中で、ひとり寂しく佇んでいた。そんな加世の元に一人の青年、坪田精二(金田賢一)が声をかけてきた。二人の会話ははずみ、デートを重ねるようになる。ただ一つ、精二の兄のような優しさが加世には不満だった。ある日、精二は加世に、親友の阿部宏(利重剛)を紹介。精二と宏は親友であるが故にこれからは加世と3人で会うことを誓う。加世も2人の兄から愛されるように振舞っていた。しかし、その関係は長くは続かなかった…。
延宝八年、春。四代将軍家綱は、体が弱く世継ぎもいなかった。江戸幕府の大老酒井雅楽頭忠清は、時期将軍候補として家綱の次弟綱重を擁立。大半の賛同は得たものの、尾張当主徳川光友だけは異を唱える。将軍位継承の権利は御三家にもあるというのがその理由だった。家綱に変わって独裁政治を敷く酒井には反感を持つ者も多い。三代将軍家光の血を引く館林当主綱吉もそのひとり。そんな中、堀田備中守正俊に綱重出迎えの大命が下った。だが江戸への帰還中、綱重は何者かに殺されてしまう。そこで先代家光の側室桂昌院は実子の綱吉を五代将軍にと願うが、酒井は強硬に異議を唱える。桂昌院は酒井とは最早戦うしかないと決心し、堀田に助力を求めた。だが家綱は死に、時期将軍には甲府綱豊にと遺言を残す。その報せを聞いた桂昌院は、酒井の謀略だと確信していた。そして老中稲葉美濃守の手元へ家綱直筆の...
Sachiko, a parking inspector aka midorimushi (euglena), is paired with veteran inspector Chinen. At first, Sachiko doesn’t fully accept Chinen’s rule-bound attitude, but she is gradually influenced by him. Meanwhile, midorimushi hunting is becoming popular in their town....
駐車監視員、通称ミドリムシとして働く幸子はベテランの知念とコンビを組むことに。最初は四角四面な知念の仕事に疑問を持つも、徐々に感化されていく。そんな中、街では「ミドリムシ狩り」が流行り始めていた…。
昭和十五年。考古学者本郷直樹は次男の真二が自分と同じく学問の道を志すことを喜んでいた。兄の英一は父の意に反して海軍少尉になっていた。一方、船大工の小田切武市は一人息子の正人が海軍兵学校に合格したので有頂点になっていた。十八年間海軍に勤めても下士官止りの武市は正人の将来は約束されたと信じて疑わなかった。一年が過ぎた。世界情勢は日毎に緊迫の色を強め、戦争の予感は現実のものになろうとしていた。昭和十六年十二月八日、早期和平を強調する山本五十六のもとで、連合艦隊は、ハワイ真珠湾に奇襲をかけた。次々と炎上する米海軍の戦艦群を、英一は興奮の面持ちで見つめていた。その頃、五年の歳月と建艦技術の粋を集めた空前総後の巨艦、大和が完成した。山本はアメリカに時間を与えず、早期和平に持ち込もうと、ミッドウェイ作戦に賭けた。しかし、作戦は失敗に終り、戦局は消耗戦へと展開してい...
最後の青函連絡船が出港した青森港で出会った三人の女。意気投合し、青森を旅する三人を謎の男(藤岡琢也)が尾行するサスペンス。「青函連絡船終航式の日に乗船場で知り合った企画会社の社長藤沢真紀(坂口良子)と主婦村上さと子(朝丘雪路)、風俗嬢らしい五十嵐薫(大西結花)という三人の女性。東京からやって来た三人は意気投合して津軽地方の旅を続けることになるが、表面上は明るく振る舞ってはいるものの、それぞれに問題を抱えていて…。そんな三人を初老の男性板倉剛造(藤岡琢也)が尾行していた。実は板倉は15年前、連絡船から男性が突き落とされて殺された事件を追い続けている刑事だった。旅の途中で、真紀がすれ違いばかりの夫と別れて、部下の沢木稔(金田賢一)と再出発することを考えていることや、薫は実は政略結婚させられそうになって家出した富豪の令嬢であること、実はさと子が15年...
家光暗殺をたくらむ謎の集団と、大久保彦左衛門が組織し将軍を護衛する『7人の怪人』。その死闘を描く。三代将軍家光(円谷浩)を暗殺しようとする密謀が企てられた。対策を依頼された大久保彦左衛門(金田龍之介)は護衛を宮本武蔵(北大路欣也)、芥川七郎兵衛(村上弘明)、由比正雪(渡部篤郎)らに命じる。歴史上の人物と架空の人物が巧みにからみながら、ハリウッド映画的な雰囲気を持たせた娯楽時代劇。