大学講師の失踪に端を発し謎の殺人事件が発覚。妻の必死の捜査にも関わらず謎は深まる。「大学講師の夫の失踪新進書家の妻の懸命な調査事務局長ら学内の不審な動き火事現場に残された男女2人の焼死体…じっくり見ていくと、これらが全て「入試問題」という1点で関わり合っていることがやがてわかる。
シリーズ第5弾。ホンカンは北海道の支笏湖畔の駐在所から、日本海に面する厚田村に転勤となる。冬は一面の雪景色。ホンカンは着任早々、猛吹雪で村の幹線道路が封鎖になり出動することになる。しかしそこに謎の女性が現れる。
兜町の紅孔雀と謳われる紅一証券の社長紅谷しず江には暗い過去があった。八年前、病気の夫と二人の女児を抱え、彼女は旅館で働いていたが、夫の不倫に逆上し子供を残して家出した。絶望の彼女は紅谷梅太郎という男に救われ、その妻となったが梅太郎は間もなく死んだ。しず江は梅太郎の子俊夫を抱え夫の仕事を継ぎ、これまで苦闘を続けてきたのだった。しず江は東海化学の増資権利を狙っていたが、秘書の三沢は作戦上、東海化学の...