『恐竜探検隊ボーンフリー』の後を受けたシリーズ第二弾。放映局は東京12チャンネルに移行した。地球侵略を企む恐竜軍団と戦うD戦隊の活躍を描く。前半は愛、善の二人のサイボーグが合体したアイゼンボーグ号というメカによって恐竜を粉砕、後半ではさらにアイゼンボーという巨大実写ヒーローに変身するようになった。
昭和47年4月にその放送を開始した『快傑ライオン丸』は安定した視聴率を獲得し、人気番組としての地位を築いた。だが、変身特撮番組が乱立していた当時、人気番組といってもその人気にいつまでも甘んじている訳にはいかず、番組自体の変身を求められることになる。そこでピープロではシリーズ第二弾として『ライオン丸見参!』を企画。これが『風雲ライオン丸』に変更され、昭和48年4月に放映がスタートした。
変身モノの第二弾といえば前作のヒーローの兄弟分が登場し、主役は交代することがほとんどだが、本シリーズでは前作にひき続いて潮哲也氏が主役となり、基本的には前作とは違う別の世界の物語として描かれている。イメージを一新するために西部劇の要素が多分に取り入れられ、うしおそうじ(鷺巣富雄)氏によるキャラクター設定も時代劇と西部劇を合わせたユニークなものとなった。
背中に背負った...
10年前、夫行夫が愛人と蒸発してしまった衿子は、当時妻と死別したばかりの刑事公一と再婚した。公一には先妻との間に息子亮がいるが現在は公一の妹清子がひきとっている。ある日、衿子は行夫と偶然再会を果たす。既に愛人は亡くなり、病弱な子供を抱える行夫は衿子とよりを戻そうとする。「お前のことは一度も忘れたことがなかった」という行夫の言葉に衿子の心は揺れ動く。ある日、公一の管轄内で強盗殺人が起きた。ある寺で蒔絵の品が盗まれ、犯人と格闘した警備員が死亡したのだ。翌日、衿子の前に行夫が現れ、「2、3日預かってくれ」と包みを渡すのを亮が目撃してしまう。そして、中には盗まれた蒔絵の品があった。