大手食品メーカー“根本フード”の副社長根本佳枝(矢吹春奈)が、自宅リビングで遺体となって見つかった。新宿西署の牛尾正直刑事(片岡鶴太郎)らが臨場したところ、佳枝はクッションを顔に押し付けられて窒息死させられたものと思われた。夫で社長の根本圭一(窪塚俊介)が事件の前後から行方知れずの上、現場からくしゃくしゃに丸められた離婚届が見つかったため、離婚をめぐって夫婦間でトラブルとなり、カッとなった圭一が妻を殺害したものと推測された。
だが、別のマンションで暮らす圭一の母で根本フーズ会長の景子(真野響子)は、息子夫婦の間に離婚話などなく、離婚届はふざけて書いたものだろうと話す。しかし、圭一が失踪中と聞いて、景子は動揺する。
捜査の過程で21年前、圭一の父、つまり景子の夫英雄(佐伯新)が、釣りに出かけた先の千葉勝浦の海で失踪し、死亡者扱いとなった事実が浮上...
新宿区内の公園で、女性の絞殺死体が発見された。女性の身元は高見友子(清水美沙)、新宿の大型書店に勤める書店員だった。臨場した新宿西署の刑事牛尾(片岡鶴太郎)らは、ベンチに静かに座ったまま、ひっそりと死んでいる友子の姿に、「行儀のいい、静かなホトケさん」という不思議な印象を抱く。友子は独身で、親兄弟もいなかった。唯一の身寄りである、いとこの升田美奈子(野村真美)とその夫修一(佐戸井けん太)立会いの下、彼女の部屋を捜索する牛尾。本が大好きで書店に勤めていたわりには、なぜか蔵書は少なく、本棚の1段を埋めているだけだった。だが、その本棚にまるで1冊の本が引き抜かれたようなスペースが空いているのが、牛尾には気になった。捜査が進む中、意外な事実が判明する。友子は末期がんを患っており、余命は長くて数か月であったというのだ。さらに今年3月、自ら加入していた1億円...
東京西新宿の空きビルで女性の絞殺死体が発見され、牛尾正直(片岡鶴太郎)ら新宿西署の刑事たちが臨場した。
殺されていたのは、秋葉千恵子(川上麻衣子)という主婦で、夫の武士(小木茂光)によれば、千恵子は生命保険会社の営業職でトップの成績を誇っていたが、3カ月前に仕事を辞め、現場となった空きビルを買い取ってビューティーサロンを開く予定だったという。
携帯電話の通話記録から、被害者は午後8時16分にかかってきた電話に出ていることが判明、その直後に殺されたものと思われた。だが、最後の通話相手の名を聞いた牛尾は驚く。
その女性、山野京子(葉月里緒奈)は1年前、突然の雨に困惑する牛尾に傘を差し掛けてくれた善意の人物であり、牛尾と出会ったその夜に夫を何者かに殺されていたのだ。
1年前、知人の通夜に参列するため、都内近郊の駅に降り立った牛尾を突然の雨が襲った。駅には...
今、発生した事件と、“お宮入り”と呼ばれる過去の未解決事件との関連を鋭い視点で見出し、その事件資料から真相を究明。渡瀬恒彦演じる京都鴨川東署資料課課長鳥居勘三郎の活躍で好評を博した人気シリーズ「おみやさん」が、2時間のスペシャルドラマとして復活します。
今回は高島礼子扮する京都府警捜査一課の元敏腕女性刑事寺尾みきが、“おみやさん”こと鳥居の資料課に配属されるところからストーリーが始まります。なぜ捜査一課の敏腕刑事が資料課へ…?そこには彼女がどうしても犯人を逮捕したい、ある未解決事件がありました。
犯人逮捕に執念を見せるみきは、おみやさんの独特な捜査の進め方に反発。一方のおみやさんもみきの奥底に秘めた暗い過去にゆっくりと迫りつつ、その頑なな心を解きほぐしていきます。
そんな2人がやがてたどり着いた“弾丸なき殺人事件”の意外な真相とは?