交番に「人を殺しました」と田代恭子(遠藤久美子)が自首してくる。恭子の部屋には、清川由紀(一戸奈美)の死体があり、やがて凶器の包丁も階下の生け垣から発見される。調べると包丁は、恭子の部屋を訪ねる前に由紀が「タイを下ろす」と言ってうろこ落としと一緒に購入した物だった。
恭子は手のひらや腕に切り傷を負っており、由紀がいきなり切りつけてきたと証言するが、それ以降のことは何も覚えていないという。
片山桐子(眞野あずさ)率いる片山班は、恭子の傷や証言、包丁に残っていた指紋や血液から事件は恭子の正当防衛の可能性が高いとして、2人の関係性や身辺調査で犯行動機を探ることに。
しかし、吉永(船越英一郎)は正当防衛にしては刺創が深いことや、由紀を刺した後、包丁をベランダから階下に投げ捨てていたことに疑念を抱く。
由紀の夫清川幹雄(野村宏伸)によると、由紀の父親が経営す...
原作は、「ふしぎな岬の物語」「あなたへ」「夏美のホタル」の原作者として知られる森沢が2013年に発表した小説。“スナックひばり”を営むゴンママが、ジム仲間である悩める客たちに、小声で“カクテル言葉”を添えてカクテルを用意するさまを描く。映画版では、原作より歯科医四海良一とその妻のエピソードがクローズアップされる。
2011年秋季 TBS 电视剧SP
つくば市にあるみどりクリニックの院長栗山みどり(大竹しのぶ)は、病院での延命治療をやめ、自宅で死と向き合って生活している終末期の患者を訪問診療している。患者と些細なことでも会話し、家族からの連絡があれば昼夜を問わず、愛用の原付バイクで駆けつける。患者が家族と常に触れ合うことで、余命が延びることもある。しかし、病状の把握がしやすい病院と違って、自宅での看護となると家族の負担は大きい。
みどりの夫潔(吹越満)は、難民救済の医師団に参加して世界を駆け回る医師。娘のかおる(貫地谷しほり)は、製薬会社のMR(医薬情報担当者)としてつくば未来病院に出入りしている。しかし、みどりと潔、かおるは何年も家族としての会話をしていない。それにはみどりの亡き息子大の存在が関係していた。
ある日、みどりは桑田(河原崎建三)という患者の...