小早川信孝は写真週刊誌「マンデイ」の契約記者で、見栄っ張りで金銭感覚がルーズ。ハウスマヌカンをしている妻の美智も金銭にルーズで、共にクレジットカード地獄に陥り、遂には美智が信孝にひどく怒られ、友人の家へ身を寄せてしまう。信孝は美智を迎えに行くが、そんな時偶然車中でのプロ野球選手の不倫現場に出くわし、これをスクープ。信孝はこの時の相手の美女を追って行ったが、後にこの美女がマンデイの出版社「夢想社」の社長鯨岡伝次郎の娘昭子とわかり仰天。しかし信孝は、鯨岡社長と昭子に見初められ、やがて逆玉の輿に乗って信孝は重婚状態に…。
女性に対しだらしなく甘い信孝が、数々の修羅場を潜り抜け、次第に幸せとは何かを見付け出すそのサクセスを喜劇タッチに描いたコメディドラマ[1]。
水戸光圀の命を受けた2人の公儀隠密と隠れくの一が、芭蕉一行を装いながら、芭蕉の道中の身の安全を陰日向に守りつつ、東北越後諸藩に潜む悪を裁いていく。
松尾芭蕉が忍者出身だったという伝説をもとに立案され、実際の奥の細道と史実資料に沿って進み、各話はその訪問地で発生遭遇する架空事件を解決して行く道中もの時代劇ドラマ(ロードムービー)。番組中ナレーションで解説に実際の芭蕉と河合曽良の足跡が紹介されている。
放映初期における各一話では番組終盤に六郎太音丸コンビが大チャンバラで悪党一味を倒していた。後期ではお蝶も加わるが敵とのチャンバラシーンは少なくなり『必殺シリーズ』ばりの闇裁きスタイルとなった。
男女3人の渦巻く愛と憎悪を描いたドラマ『愛と復讐の海』の姉妹編。同じ病院に勤務する医師と看護婦の二人は愛し合い結婚を約束するのだが、その医師に惹かれている病院長の娘は親の力を使い、看護婦に興味のある病院長の息子は力ずくで二人の仲を引き裂こうとする。そしてそれぞれに苦しむ4人の運命は…。渋沢病院の看護婦杉原志津(黒木瞳)は、同じ病院に勤める医師高木敏彦(石田純一)からプロポーズを受けた。二人はお互いに愛し合う仲で、もちろん志津は嬉しかったが、それと同時に不安がよぎる。それは病院の院長令嬢智恵(岡本舞)も敏彦に思いを寄せていたからだった。さらに智恵の母泰枝(野際陽子)も智恵と敏彦を結婚させ、敏彦に病院を支えていって欲しいと考えていた。それというのも後継者である息子の新一(宅麻伸)が、モトクロスに夢中で、医師としての本業をおろそかにしている有様だっ...
湘南や原宿、六本木を舞台に高校生達の恋や友情を描く。山田詠美の同名小説の映画で、脚本は田村隆と奥中惇夫が共同で執筆。監督は「制服百合族 悪い遊び」の小原宏裕、撮影は「LEMI レミ」の田中正博がそれぞれ担当。
岩手県水沢市の競馬場を訪れた清は、馬小屋の前に設置された大鍋の中で赤ん坊を発見する。通りがかった駐在は清が子供を捨てようとしていると勘違いして駐在所に連行する。実はその赤ん坊は競馬に夢中の風鈴職人春夫が置いていた子供だった。春夫やその妻洋子の要請を受けて駐在が出動した隙に清が赤ん坊を抱いて町へ出て行くので、騒動は誘拐事件に発展する。清は木村榮記念館で知り合った学芸員タートルとその妻の倫子の協力を得て赤ん坊の母親である洋子を探し始める。親子の再会の後、清は春夫と洋子の鋳物工場で亀の形の風鈴を作り、貼り絵とともにそれを置き土産として町を去って行く…。【以上、文:市村靖介】ロケーション協力:水沢市、水沢市観光協会、岩手県競馬組合、丸伊重機株式会社、丸喜鋳造所、朝日田デザイン研究室、岩手めんこいテレビ。【演技者…役名(解説)】「●芦屋雁之助…山下清(放...
強盗に暴行された被害者の女に思いを寄せる刑事。が、4年後、2つの殺人事件の陰にその女が浮かび上がる…。岐阜中央署の刑事である西脇(西郷輝彦)は、4年前、銀行強盗事件の現場で足を撃たれたうえに犯人を取り逃がした。犯人は人質に客の駒木清絵(黒木瞳)を連れ、清絵は暴行されてしまう。犯人不明のまま、西脇は署内の冷たい視線に耐える毎日だ。事件以来、東京のバー勤めの清絵をたまに訪ねては気遣う西脇。2人はいつしかひかれあう仲になる。そんなある日、岐阜市内で殺人事件が発生。被害者の細田(浅見小四郎)は意外にも清絵の同棲相手だった。容疑者の村島(樋浦勉)は犯行を否認するが清絵の名に動揺をみせる。村島の犯行を確信した西脇は上京し、本庁の跡見(露口茂)の協力を得て捜査を始めた。